ロードバイクではヘルメットはほぼ必須とも言えるアイテムですが、実はこのヘルメットの下に被るキャップというものが存在します。
サイクルキャップだったりインナーキャップだったりといくつかの呼び名があるのですが、いずれにせよ帽子です。
普通に考えてヘルメットの下にさらに帽子をかぶるなんてちょっとおかしな話ですが、この様な製品があるのはもちろん何らかのメリットがあるからです。
今回はそんなサイクルキャップを自転車通勤で使うメリットについてご紹介します。
ロードバイク用サイクル(インナー)キャップとは
大きく分けていわゆる野球帽のようなつば付きのタイプと水泳用キャップのようなつば無しタイプの2種類が存在します。
主流はつば付きのタイプで、詳しくは後述しますがこの『つば』が大きな意味を持ちます。
野球帽と比べて素材は薄く、全体的に小さめの作りになっていてフィット感が高いのが特徴です。
なのでヘルメットの中に被っていても全く邪魔になりませんし、風で取れそうになったりすることもありません。
『つば』自体も小さく、野球帽の半分くらいの長さのものが多いです。
また、全体的に柔らかい素材が多く、小さく丸めてポケットにしまえる携帯性の高さも魅力ですね。
当然ですが自転車用のアイテムなので吸汗速乾に優れた素材がつかわれており、頭が蒸れるようなこともありませんよ。
サイクルキャップのメリット
では実際にこのサイクルキャップを使うメリットを上げてみます。
汗や雨がたれてくるのを防ぐ
一番のポイントはこれです。
直接ヘルメットを被った場合、自転車通勤中に汗がどんどんたれてきます。
夏場などは信号待ちの間に拭っても追いつかないので、目に入ってしまうときもよくあります。
そんな時にサイクルキャップを使うことで汗が垂れてくるのを防ぐ効果があります。
ちなみにサイクルキャップは雨の日にも効果を発揮します。
ヘルメット単体だと隙間からどんどん雨が侵入してくるため、髪の毛を伝ってやがて雫がたれてきます。
これがかなり煩わしいのですが、サイクルキャップはその時も一定の効果を発揮してくれます。
もちろんサイクルキャップ自体が雨を弾くわけでもないのでずっと乗り続けていればやがてサイクルキャップにも水は染み込んでいきますが、かなり吸水性が高いため以外と持つんですよね。
ちなみに雨の日はヘルメットレインカバーの使用をおすすめしていますが、この場合もたまにヘルメットの外側から水が滴り落ちてきます。
こういった場合にサイクルキャップのつばで防いでくれることもよくあります。
つまりヘルメットレインカバーとサイクルキャップを組み合わせることでより効果的ということです。
ロードバイク自転車通勤雨対策!地味だけど必須!ヘルメットカバー日差しよけの効果あり
汗や雨を防いでくれるサイクルキャップの小さな『つば』は、日差しを防ぐにも一定の効果があります。
ヘルメット自体にサンバイザーが装着されているパターンもありますが、サイクルキャップのつばの方が顔に近くまた角度もある為、おでこ周りの日差しをシャットアウトしてくれます。
これはサングラスをしている時に、よりその効果を体感できるはずです。
前傾姿勢で乗るロードバイクの場合、サドルやハンドルの高さによっては上目遣いになりサングラスだけで十分に目元の光を防げなかったりします。
そういった際にサイクルキャップの『つば』のありがたみが感じられるはずですよ。
汗でヘルメットが汚れるのを防ぐ
これも意外と馬鹿にできない点ですが、ロードバイク用ヘルメットは内側の髪の毛に触れるインナー部分が汚れやすいです。
汗をモロに吸うので放置しておくとやがて臭うようになったり、下手するとカビが生えてきてしまったりする恐れがあります。
そのため、ロードバイク用のヘルメットは一定期間ごとに丸洗いするか、ファブリーズやアルコール除菌スプレーなどでケアする必要があります。
これが面倒だという人にはこのサイクルキャップが大きなメリットになります。
キャップを被ることで直接髪の毛がヘルメットに触れなくなるため、ヘルメットの内側が汚れません。
後はこまめにキャップを服と一緒に洗濯すれば良いだけなので、扱いが楽になります。
特に高いヘルメットを使っている人は良いのではないでしょうか。
ただし、当然ヘルメットの外側は雨や砂埃、虫などで汚れますし、あご紐も汗を吸うので全くケアしなくよくなるわけではありませんよ。
あくまでもケアが楽になる、というだけの話です。
ヘルメットがフィットする様になる
もう1つ意外なメリットとしてあげられるのが、サイクルキャップを挟むことでヘルメットがよりフィットするという点です。
髪の毛と比べてサイクルキャップの方が摩擦係数が高いので、ヘルメットがずれにくくなり頭にしっかりと固定されます。
僕の場合は元々ヘルメットが頭の形にあっているのか、さほどズレることはありませんでしたがサイクルキャップを使うことでさらにピッタリとヘルメットが動かなくなりました。
普段からヘルメットがグラグラするとか、激しく動くとズレるという悩みがある人はかなり効果的だと思います。
見た目がファッショナブルになる
最後にこれは人によると思いますが、サイクルキャップを使うことでファッション性が上がる(と一般的にいわれている)のです。
サイクルキャップとヘルメット、サングラス、メッセンジャーバッグを組み合わせるとグッと見た目が『それっぽく』なります。
通勤中もファッション性をちゃんと抑えたい、という人にとってはむしろサイクルキャップは必須アイテムと言えるでしょう。
今はかなりデザイン性が高いものが多いので、色々と種類を揃えてコーディネートしてみるのも面白いでしょう。
THE機能美 自転車通勤&ビジネスにおすすめメッセンジャーバッグ10選 おしゃれ&ハイセンスなサイクルキャップ ブランド厳選おすすめ5選 【JCF&CE】5000円以下で買える公式規格準拠の自転車ヘルメット5選サイクルキャップのデメリット
一方でデメリットも少なからずあるので、そちらもお伝えしておきます。
人によっては結構致命的だったりするので。。。
髪型が潰れる
髪の毛との密着度が高くなるため、実はヘルメットの時以上に髪型が潰れやすくなります。
よく『サイクルキャップは髪型が乱れるのを防ぐ』と言われていますが、確かに四方八方に寝癖のようにぐちゃぐちゃになることは防げます。
頭全体を抑えつけている訳ですから当然ですね。
しかしその反面、抑えつけられた状態で汗をかいたら髪の毛はぺったんこになってしまいます。
髪質にもよると思いますが、僕の場合ある程度髪が伸びた状態だと限りなくぺったんこになってしまいます。
バイク用ヘルメットが面で支えるのに対し、自転車用ヘルメットは線で支えるイメージですね。(さすがに点では無いです)
通気性を確保するためその様な作りになっているのです。
これは正直言って好みの問題になってきますが、僕は髪の毛ぺったんこ状態で出勤するのは恥ずかしかったです。
逆にヘルメットをしていて髪の毛がぐちゃぐちゃになったことも無いので、髪型に関して言えばサイクルキャップを使うメリットは感じられませんでしたね。
僕の場合は元々かなり寝癖がつきやすい髪質なのでこうなりましたが、個人差があるので一概には言えません。
気になる人は一度サイクルショップで実際に被ってみるといいでしょう。
<結論>サイクルキャップは自転車通勤で使えるのか
長々とサイクルキャップのメリット・デメリットについて語ってきましたが、結局自転車通勤にサイクルキャップは使えるのか?という結論をまとめます。
これはデメリットである『髪の毛が潰れる』を許容できるかどうかにかかっていると言えます。
自転車通勤の場合、ツーリングやポタリングと違ってロードバイクで走っている最中よりも到着後のお仕事がメインです。
降りた後にいかに影響を与えず、かつ快適に通勤できるかが最大のポイントになるわけです。
髪の毛が潰れても気にならない、あるいはサイクルキャップでは潰れにくい髪質ならば是非取り入れることをオススメします。
サングラスやヘルメットレインカバーと組み合わせることで非常に効果的なアイテムですし、通勤中の見た目もグッとおしゃれになります。
僕の場合はかなり髪の毛が潰れやすい為、通勤時は正直あまり使いませんでしたが休日に乗る場合などはたまに使ってます。
休日ならば別にロードバイクを降りた後もそのままサイクルキャップを被りっぱなしでOKですからね。
ちなみに髪の毛がつぶれることなく汗や雨をガードするアイテムがほしい、という人にもちゃんとオススメアイテムがあります。
それは『Halo』のスリムヘッドバンドです。
サイクルキャップのデメリットを完全にクリアでき、汗がたれてくるのをシャットアウトしつつも髪型に影響を与えないというスゴいアイテムです。
自転車用ヘルメットの汗対策に!『Haloスリムヘッドバンド』が凄い!で詳しくまとめていますので、是非あわせてチェックしてみてください。
まとめ
というわけでサイクルキャップについてご紹介しました。
汗や雨、日差しなどを防ぎつつ、ヘルメット自体のフィット感やファッション性も向上するので、地味ですがかなり使えるアイテムと言えます。
一度試してみると手放せなくなる人が続出するアイテムでもありますので、気になる人は是非一度チェックしてみてくださいね。
※具体的なおすすめキャップは以下の記事でまとめていますよ!
おしゃれ&ハイセンスなサイクルキャップ ブランド厳選おすすめ5選