ロードバイクに乗っている人たちは本格的でレーシーな格好で全身ビシッと決まっている人が多いです。
ロードバイクでは100kmを超えるような長距離を走ることも珍しくないので、それだけの高負荷に耐えられるようなアイテム類を身につけようとすると特殊なウェアやシューズなどが必要になってきます。
ただ、サイクリングロードや郊外の山道などで見かけるとカッコいいのですが街中や自転車を降りて休憩しているときにどうしても浮いてしまう部分もあります。
そのため、長距離やレースではなく街乗りとしてカジュアルなファッションでロードバイクを楽しみたい、という場合にどのような格好をすればいいんだろうと悩んでいました。
しかし、色々と調べていくうちにそんな『ロードバイクと街で馴染むファッションの両立』も可能ということがわかったのでそのポイントをまとめてみました。
ロードバイクを快適かつカジュアルに楽しむのは難しい?
そもそも『カジュアル』という点だけを意識するならば別に普段着でロードバイクに乗れないことはありません。
しかし、重要なのは見た目だけじゃなくて、そこに「機能性」「快適性」「安全性」といったポイントをちゃんと押さえるということです。
つまり本格的なアイテムでありながらも街中でもおしゃれに馴染むファッション性を併せ持ったアイテムを選びたい。
そんなコンセプトでアイテム選びをしてみたのですが、これがなかなか難しいです。
その理由は大きく分けて2つあると感じます。
- 機能性を極限まで求めればデザインは二の次になる。
- ファッション性を満たせるロードバイクアイテムがまだまだ少ない
理由1 機能性を求めればデザインは二の次になる。
これは当然ですね。
より速く走るため、レースに勝つためにはいかに高い性能を発揮するかでしかなく、おしゃれかどうかは全く関係ない話です。
デザインは見た目ではなく、より機能的、より効率的かどうかで決まります。
一定のレベルまではデザイン性と機能性を両立できますが、極限を求めればデザイン性は削られていきます。
ここでポイントになるのが『一定のレベルまでは』という点です。
プロのレーサーや超本格派の人以外、ロードバイクのアイテムに『極限』を求めている人は少数でしょう。
そのため『極限』の性能のちょっと手前側、デザイン性と機能性を両立できるバランスのアイテムをチョイスしていくことになります。
理由2 ファッション性を満たせるロードバイクアイテムがまだまだ少ない
最近はロードバイクもすっかり市民権を得て街中でも頻繁に見かけますしファッションアイテムとしての地位もじょじょに確立されてきました。
しかし、まだまだロードバイクは『本格的なスポーツサイクル』としての意味合いが強いです。
メーカー側からすると『ロードバイクに乗るけどファッションにもこだわりたい人が増えてきた』という感覚なのだと思います。
ロードバイクって本来スポーツだから速さを求めるものであり別にファッションを気にして乗るものじゃないよね、という前提があるのではないでしょうか。
そのため、ロードバイク×ファッションはあくまでもニッチなニーズであり、メーカーもそこまで積極的に売り出さないのでしょう。
結果、まだまだデザイン性に優れたアイテムが少ないのが現状です。
おしゃれにロードバイクに乗るためのポイント2つ
そんな中でも上手くポイントをおさえてアイテム選びをすればカジュアルかつ快適安全にロードバイクに乗ることができます。
アイテム選びのポイントは大きく分けて2つ。
- 自転車本体とそのパーツ類の組み合わせ
- 自ら身につけるアイテム類の組み合わせ
この2つに分かれると思います。
ではそれぞれのポイントについてもう少し踏み込んでみましょう。
自転車本体とパーツ類の組み合わせでおしゃれにする方法
ロードバイクはカスタマイズできるパーツ類が非常に豊富です。
ざっと並べてみても『ロードバイク本体(フレーム、コンポーネント)』『バーテープ』『バーエンド』『ミラー』『ライト』『ボトルケージ』『サドル』『ペダル』『サドルバッグやフレームバッグ類』といった具合に多岐に渡ります。
これらのアイテムを組み合わせていくことでおしゃれにオリジナリティを出すこともできます。
ポイントは『カラーリングを揃える』『なるべくシンプル』という2点です。
カラーリングを揃える
手っ取り早くおしゃれに見せたいのであれば、自転車本体とパーツのカラーリングを揃えるのが基本です。
ポイントは比率と配色のバランスですね。
まず、比率ですがカラーコーディネートの基本でいうとベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの3種類の色を7:2.5:0.5のバランスで組み合わせるのが黄金比とされています。
種別 | 割合 | 説明 |
ベースカラー | 70% | 配色の大部分を占める色味。白やグレーなど目立たないベーシックな色味がおすすめ |
アソートカラー | 25% | 主役となるメインカラー |
アクセントカラー | 5% | ポイントとなる色味。割合は一番少ないがぶっちゃけ一番目立つ |
まずはこの比率を意識することが基本になります。割合は多少前後してもOKです。
比率がわかったら次はそれぞれにどんな色を選ぶかの配色ですが、配色は少々複雑で『色相』『明度』『彩度』の3つの観点を意識する必要があります。
が、ぶっちゃけ面倒だと思うので手っ取り早くおしゃれな組み合わせにする方法があります。
配色も黄金比が決まっていて、この3色で組み合わせればいい感じに決まるというパターンがいくつかあります。
『トライアド配色』とか『アナロガス配色』とかいうのですが、とにかくそういった組み合わせパターンを手軽にチェックできるサイトが以下です。
参考 ColorPickerColorPickerこちらを参考にして配色パターンを考えてみると良いでしょう。
すでに気づいている方もいると思いますが、ロードバイクの場合、本体の大部分を占めるフレームがまさにベースカラーになります。
あとはそれ以外のパーツをアソートカラー、アクセントカラーの割合になるように割り振っていけばよいです。
例えばバーテープとサドルでアソートカラーで揃えて、ボトルケージ(とサイクルボトル)をアクセントカラーにする、といった感じですね。
また、3色というパターンはあくまでも基本なので、より簡単に2色でも良いですし(その場合は75:25位のバランス)4色以上という組み合わせもアリです。
いずれも先程のサイトで組み合わせパターンが選べますよ。
そもそもデフォルトの組み合わせですでにある程度カラーコーディネートの配色パターンに合っているロードバイクもあるのでそのままでも十分だったりもします。
なるべくシンプルにする
色味を揃える、というのと合わせて重要になるのがなるべくパーツ類を少なくシンプルにまとめるという点です。
ロードバイクは本来早く走ることが目的なので余計なものは削ぎ落としてあります。
普通のママチャリには当然ついている『カゴ』『泥除け』『スタンド』といったものは付属していません。
本格派の人たちも当然つけていません。
自転車通勤で使う場合は利便性を考えて絶対にあったほうが良いのですが、カジュアルに街乗りを楽しむということであれば無くてもよいでしょう。
パーツが少なくシンプルな方がカラーコーディネートしやすいですし、全体的にスッキリしておしゃれに決まりやすいです。
休日の晴れた日に乗るのがメインであれば泥除けは無くても良いですし、街乗り中心であってもスタンドが無くてもなんとかなります。
荷物は最低限の工具類などは小型のサドルバッグに、それ以外はリュックやボディバッグなどを身につけるとよいでしょう。(ただ、夏場は辛い。。。)
財布、カギ、スマホ、タオル位であればサイクルウェアの背面ポケットで十分です。
また、こまめに本体やパーツを洗浄するのもポイントですね。
せっかくおしゃれにに決まっていても薄汚れていたら台無しですから。
ロードバイク用ファッションをおしゃれにする方法
ロードバイク本体ではなく今度は乗り手自身のファッション性を高める方法です。
冒頭で言ったように見た目だけでなく安全性や快適性も両立する必要がありますから普通のTシャツとジーンズで乗るというわけには行きません。
安全性を考慮したヘルメットやアイウェア、グローブ、そして快適性を考えたウェアやシューズなどが必要になります。
これらのアイテムについてカジュアルで街乗りに馴染むようなものをチョイスしていく形になります。
ただ、あまりデザイン性を重視しすぎると機能性が犠牲になりますのでそのバランスの見極め方のポイントをお伝えします。
基本は『サイクルブランド、スポーツブランドのアイテムからチョイスする』です。
例えばサングラスなどは、ファッションブランドでリリースしているものはあくまでも普段使いを想定しているものなのでロードバイク用としてははっきり言って機能不足です。
やはり本格的なスポーツブランドからリリースされているものがベストでしょう。
その中でデザイン性が高く、普段使いとしても違和感なく馴染むものを選んでいくのがコツです。
つまり順番としては機能性→デザイン性の順ですね。
各アイテムで十分な機能性を持ちながらデザイン性も優れていると思うものを個別にまとめたので、そちらを参考にしてみてください。
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また、よく言われることですがファッションはトータルコーディネートが重要です。
アイテム単体で見るとかっこいいと思えるものでも他のアイテムとなじまないと全体でみたときに浮いてしまいます。
特に『ヘルメットとサングラス』『シューズとグローブ』といったアイテム類はセットで組み合わせて合っているか?という点を考慮しましょう。
これをおろそかにすると『ヘルメット単体はかっこいい、サングラス単体もかっこい、ウェアもかっこいい、だけど組み合わせるとチグハグ』という残念な結果になってしまいます。。。
これはそれほど難しい話ではなく、色味や素材感、テイストのいずれか(可能なら複数)を揃えるのがポイントです。
一番わかりやすいのは色味で、なるべくカラーリングを揃えると馴染みやすいです。
これについては先程のロードバイクのカラーリングを揃える、で『ロードバイク本体とパーツの組み合わせで配色を決めるとよい』と書きましたが服装も同じようにコーディネートを考えてみてください。
その際には『ロードバイクに乗車中のコーディネート』をメインにするか『ロードバイクに降りて散策するときのコーディネート』をメインにするかで変わってくると思います。
『ロードバイクに乗車中のコーディネート』をメインに考えるならば、ロードバイク本体&服装を含めて配色を設定しましょう。
『ロードバイクに降りて散策するときのコーディネート』をメインに考えるならば、服装だけで配色を考えてみましょう。
コツとしてはウェアは配色の面積が広いのでなるべく使いまわしが効くようなベースカラーを意識すると他の小物類で調整しやすいと思います。
まとめ
というわけでロードバイク×おしゃれを楽しむための僕なりのポイントをまとめてみました。
あくまでも一般的に言われている基本を土台にしたものなので、これが必ずしも正解ではないと思います。
今までの内容をひっくり返す話になってしまいますが、配色なんて指標の1つに過ぎません。
結局のところ、ファッションは本人が楽しめれば良い話なので好きなアイテムを身につければよいのです。
大事なことは楽しむことです!(ありがちな結論)
参考になれば幸いです。