自転車通勤は電車に比べずっと健康的な通勤スタイルですが、その反面、太陽の日差しを長時間モロに受けることになります。
朝の日差しの中走るのは気持ちがよいのですが、決して忘れてはいけないのが直射日光対策です。
アームカバーというと女性が日焼けを気にしてつけるもの、というイメージがあるかもしれませんが、実は屋外での運動時にもよく使われます。
砂漠に住んでいる人が暑くても直射日光を避けるためにマントなどで体を覆うのは有名な話ですが、直射日光というのは思っている以上に体に負担が大きいものなのです。
自転車通勤も言ってみれば屋外スポーツと同レベルの条件がそろっていますから、アームカバーによる対策は必要です。
今回は意外と知らない直射日光の怖さとそれを防止するためのオススメアームカバーをご紹介します。
自転車通勤という状況と日差しの関係性
そもそも自転車通勤で日差しを浴びることになるのは、ほとんどの人が朝の通勤時間帯でしょう。
想像がつくと思いますが、紫外線の量がもっとも多い時間帯は太陽が真上に登る昼の12時前後です。(7月の場合)
朝の6時代ではほぼ0で、8時頃でもピーク時の1/3以下です。
帰りは日が落ちたあとならやはり当然0ですから、自転車通勤の時間帯だけをみれば一見すると紫外線量としてはそれほど多く無い様に思えます。
しかし通勤は1年中基本的に毎日行うわけですから、それが続けば積り積もって相当な紫外線量を受け続けることになるわけです。
そうなると決して無視できないダメージが蓄積されていく、ということになりますよね。
直射日光を浴びることによる悪影響
ではなぜ半袖で走ってはいけないのか?
改めて自転車通勤時に半袖で運転することのデメリットを上げてみましょう。
日差しによる疲労感、倦怠感の蓄積
単純に朝に日差しを浴び続けることによって疲労感を感じるという点があります。
特に夏場の日差しはとても厳しく、ただでさえ温度が暑いサウナの中でさらに頭上にハロゲンヒーターを置かれるようなものです。
この日差しにジリジリと皮膚の表面を焼かれることで免疫を司る細胞の動きが鈍り、疲労物質の増加、さらには免疫力の低下にも繋がります。
結果として疲れやすい、抵抗力が落ちる、倦怠感が出る、などの副作用をもたらします。
コレは意外とバカにできない影響があり、下手すると熱中症や風邪などにも繋がりますし、そもそも日中の仕事のパフォーマンスにも直結します。
せっかく健康的に自転車通勤をしたにもかかわらず、昼間まともに仕事に集中できなかったら本末転倒ですね。
汗が乾きにくいことによる不快感
暑い中ロードバイクで走り続ければ、当然腕にも汗をかきます。
その時、アームカバーも何もしていないと腕の表面に汗が残り続けます。
風を浴びることで乾いてはいくのですが、運動を続ければそれ以上に汗が次々と出てくるので、表面は常に濡れた状態になります。
特に日本は湿気が多いので、中々表面の汗が発散されにくい気候なのです。
アームカバーをしていればすばやく皮膚表面の水分を吸収し発散してくれますが、それがないと常にベタベタと不快感を感じることになります。
走っている途中はもちろん、会社についてからも中々汗がひかず着替える際にも苦労します。
紫外線による皮膚のダメージ、老化
日焼けによる肌のダメージや老化への影響、それにガン発生のリスクなど紫外線による悪影響は様々なものがあります。
前述の通りこれらの紫外線はどんどんダメージとして体に蓄積されていきますから、数年後数十年後にそれが様々な形で表面化する可能性があります。
男性の場合、あまり『お肌のダメージ』なんて気にしないと思いますが、ガンや老化に繋がるとしたら決して無視できませんよね。
日焼けというのは、健康的なイメージがあるかもしれませんが立派なヤケドの一つですから肌に良い訳はありません。
ひどくなるとヒリヒリと痛みも伴いますし、風呂に入ったり着替えをする度にも苦労する羽目になります。
自転車通勤の場合、毎日同じ格好、同じ方角、同じ時間帯で日差しを浴びるのでなおさら同じ箇所にダメージが蓄積されやすいのです。
自転車通勤にオススメのアームカバー5選
では、実際に自転車通勤にオススメのアームカバーをご紹介します。
1.クールシールドNEOクールスリーブ(ワークマン)
参考価格:¥780
みんな大好きおなじみワークマンのアームカバーです。
ワークマンといえば一般的には作業着など工事現場や建築現場で働く人のための服や道具を扱っているイメージが強いと思います。
しかし、冬でも夏でも1年中外で働く人をターゲットにしているだけあって取り扱っている製品はどれもこれも非常に良く出来ています。
しかもそれでいてリーズナブルなので、非常にコストパフォーマンスが良くバイク乗りの間などではとても人気が高いメーカーなのです。
そんなワークマンで取り扱っているアームカバーは、やはり優れた品質&コストパフォーマンスを誇っています。
吸湿速乾やUVカットはもちろんのこと、上腕部にストッパーが付いている為ずり落ちてきません。
実際に使ってみるとわかりますがアームカバーの上腕部って腕の太さによっては割とずり落ちてきやすいので、コレは地味に嬉しいポイントです。
2.BODY TOUGHNESS COMPRESSION ARM COVER(おたふく手袋)
参考価格:¥800
X-COOLという独自の冷感素材で抜群の涼しさを誇るアームカバーで、こちらも一部で人気のおたふく手袋というメーカーの商品ですね。
X-COOLとは素材の断面の形がX状になっているもので、接触面積が大きいことから効率的に熱を放出できる仕組みになっています。
さらに着圧が高めなので疲れにくいという特徴もあります。
色は全7色になっているので何セットか用意しておき、ジャージに合わせてコーティネイトするのもよいでしょう。
3.シームレスアームカバー(RxL)
参考価格:¥2,980
最大の特徴はなんと言ってもシームレス、つまり全く縫い目がない無縫製の作りになっている点です。
スポーツ用のアームカバーというのは、どの商品も大なり小なり締めつけ感があります。
これが適度な筋肉への加圧となり、動きやすさや疲れにくさといったメリットにつながっているのですがそれ故に脱いだ後に縫い目がくっきりと肌に残ってしまうのがネックでした。
僕もこれは長年の悩みでしたが、この製品を使えば外してからも縫い目の後が一切残らないという革新的アームカバーです。
少々値段は高めですが、メイドインジャパンなので作りは丁寧ですし長い目でみたらむしろオトクな商品といえるでしょう。
4.WIC.クールアームカバー(モンベル)
参考価格:¥1,500
こちらもアウトドア製品でおなじみのモンベルのアームカバーですね。
アウトドアメーカーとして古い歴史を持つモンベルの商品なので品質は間違いありません。
信頼性という点については数あるアウトドアメーカーの中でもトップクラスです。
このアームカバーに使われているのはウイックロンクールという素材で、汗を吸い取ってすばやく蒸れを放出する一方で風をよく通し肌をクールダウンする効果があります。
更に光触媒による消臭効果がある粒子を繊維に練り込んでいるので、夏場の使用にはうってつけです。
アームカバーって上腕の方までカバーするので実は脇の汗をかなり吸い取るんですよね。
そのため、消臭機能って実はかなりメリットが大きいのです。しかもこれ半永久的に続くのですからスゴイ。
5.ひんやりアーム(しろくまのきもち)
参考価格:¥1,800
実に700万本を売り上げた、夏の定番商品である『ひんやりスカーフ』でおなじみのしろくまのきもちからはアームカバーもリリースされています。
いかにも女性物っぽい印象を受けますが、黒やグレーなどの単色でシンプルなデザイン&伸縮性のある素材なので男性でも何の問題もなく使用可能です。
独特の使い方として装着前に水で濡らして絞ってから装着することでより冷却効果が高まります。
普段使いを想定しているため、着圧も低めなので縫い目の跡が残りづらく取り外しが比較的ラクですし、親指用の穴がついていて手のひらまでカバー出来る&UVカット率99%なので、快適かつ確実に日差しをカットできます。
水に濡らして首に巻くだけで長時間涼しさが持続するひんやりスカーフもセットで使うとより効果的ですね。
まとめ
というわけで、アームカバーの重要性とメリット、そして実際にオススメのアームカバー5選をお伝えしました。
紫外線は夏だけでなく3月~9月が特に強い時期です。
ウィンドブレーカーや長袖のインナーレイヤーなどでカバー出来れるならよいのですが、そうじゃない場合は必ずアームカバーをしましょう。
男性は日焼けなんて気にしないという人も多いと思いますが、自転車通勤の場合は熱中症などにも繋がるので日差し対策は決して甘く見てはいけませんよ。
是非参考にしてくださいね。
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