前回近年ワイシャツは非常に進化していて自転車通勤でも快適に過ごせるという記事をお伝えしました。(↓下記参照)
いつも快適!自転車通勤に最適な【高機能性ワイシャツ】の選び方今回はその中に着るインナーシャツについての記事です。
どうしてもワイシャツはその用途上『ビジネスで使う』ということが前提にあります。
そのため見た目と性能の両方を求める必要があります。
しかし、インナーシャツはその名の通り内側に着るものなので、見た目よりも性能をひたすら追求できるわけです。
インナーシャツは様々なスポーツやアウトドアで使われており、その進化はワイシャツよりもずっと先をいっています。
快適性を求めるならばまずはインナーシャツを見直してみましょう!
自転車通勤におけるインナーシャツの役割
ロードバイクで長距離を走る自転車通勤の場合、ある程度の距離を超えれば通勤といえど立派な運動です。
僕も片道約18kmほどの自転車通勤を続けていましたが特に夏場の汗の量は相当なものでした。
僕はジャージで通勤していたのですが、特に暑い日はジャージやハンドタオルが絞れるほどです。
それでもジャージの場合干しておけばすぐに乾きますし、濡れていても肌触りはそこまで悪くありません。
しかし、ただのアパレルのTシャツでこれだけの汗を吸った場合、Tシャツ全体がびしょ濡れになり中々乾きません。
これは一般的に多く使われている綿が水分を吸いやすく通気性や放湿性が低いため、吸い取った水分が中々空気中に発散されないためです。
一方で高機能インナーに使われる素材は、綿以上に汗を吸いやすくそれと同時に吸い取った水分をすばやく蒸発させる仕組みになっています。
その為、肌の表面はサラサラで不快感を感じにくくなっています。
これこそが自転車通勤の快適性に直結する性能と言えます。
そして各メーカーは日々様々な素材や縫製を開発し、この吸水性と速乾性を高めるための努力をしているわけです。
自転車通勤に求められるインナーの性能
アウトドア用、特に登山などではインナーの性能は下手すると命にかかわる重要なポイントです。
もちろん都心の自転車通勤用途ならば、そこまでシビアな性能は求められません。
しかし、高性能なインナーは自転車通勤の快適性を大幅に上げてくれます。
自転車通勤において『汗対策』は重要な問題ですから、高機能インナーを使う意義は十分にあります。
ただ、もちろん高性能であればあるほど比例して値段は高くなります。
どこまでの快適性とコストを許容できるかが悩ましい所ですね。
交通費の節約が自転車通勤を始める目的の一つという人も多いと思いますので、上手くバランスを取っていきたい所です。
今回はそんなコスト面も加味して選びたい、という人のために自転車通勤に使える高機能性インナーを価格にまとめてみました。
インナー選びの参考にしてみてください。
おすすめインナーシャツ(~¥2,000)
まずは比較的安く手に入る2,000円以下のアイテムをまとめてみました。
ユニクロ エアリズム(参考価格¥990)
おなじみユニクロのエアリズムです。
ワイシャツの下のインナーといえばこのエアリズムを使っている人も多いでしょう。
ユニクロはリーズナブル&高性能のアイテムが数多くそろっており、低予算で自転車通勤を始めたい人には強い味方ですね。
ユニクロで揃える自転車通勤スタイルについては安くて便利!ユニクロで自転車通勤に使えるアイテムをまとめてみたも是非見てみてください。
おたふく手袋 BODY TOUGHNESS COMPRESSION SHIRTS(参考価格¥1,400)
【おたふく手袋】と書いてありますが、これはあくまでも社名です。
手袋だけでなく数多くの衣類や履物を取り扱っている総合衣料品メーカーです。
なかでもこちらで取り扱っているBODY TOUGHNESS(ボディータフネス)シリーズは一部で熱狂的なファンがいるハイコスパのインナーシャツです。
このCOMPRESSION SHIRTSは体にフィットするタイプのインナーで、この価格帯でありながら非常に本格的な作りの機能性インナーに仕上がっています。
サイド(又は脇の下)がメッシュになっており、接触冷感+吸汗速乾の機能を備えています。
おすすめインナーシャツ(¥2,000~¥3,000)
次は少し価格が上がって¥2,000~¥3,000クラスです。このクラスも非常にコストパフォーマンスが高い製品が揃っていますね。
ミズノ ドライベクターエブリ(参考価格¥2,000)
ドライベクターとは吸湿速乾の素材の名称のことで、この素材が約5%ほど混合されたシャツが『ドライベクターエブリ』です。
原理としてはいわゆる除湿シートなどのシリカゲルと同じ様なものですね。
特に吸湿性にすぐれているようです。
ちなみに公式ページではでんじろう先生による吸湿性、速乾性を測る実験の動画が見れますよ。
参考 ドライベクター実験室mizunoモンベル ジオラインクールメッシュ(参考価格¥2,667)
[モンベル]アウトドア ハイキング 半袖アンダーウエア 通気 速乾 ストレッチ ジオライン クールメッシュTシャツ 1107180 [メンズ] メンズ ホワイト 日本 L (日本サイズL相当)
登山用インナーとしてあまりにも有名なモンベルのジオラインシリーズです。
実は僕もこのジオラインシリーズは持っていて、厚手の冬用タイプの上下セットをバイクやスノーボード、寝るときなどに幅広く愛用しています。
ただ、長年使ってはいるのですが冬場のバイクツーリング時などは普通に寒いので正直言うとあまり良さがわからない、という印象なんですよね。
とは言えクールメッシュはまだ未経験ですが。
こちらはネット上の評判もよくリーズナブルなので、試してみる価値はありそうです。
オススメインナーシャツ(¥3,000~¥5,000)
高機能性インナーとしてはミドルクラスの価格帯です。ミドルクラスとは言ってもインナーとしてみたら高級品ですね。
アンダーアーマー ヒートギア(参考価格¥4,000)
こちらも有名なアンダーアーマーの夏用インナーであるヒートギアシリーズです。
ヒートギアの中でも特に体にフィットする『コンプレッション』というモデルになります。
着圧が高く本当に肌に密着するため、キャッチコピーの通り第2の肌という感覚になります。
どんなに汗をかいてもウェアの表面は常にサラサラなので、上に着ているシャツとの肌触りが全くベタつかず非常に快適なんですよね。
ちなみに定価は約¥4,000ですが実勢価格としては¥2,000代になっているので、非常にコストパフォーマンスがよくなっています。
気になっていた人は是非この機会に手に入れましょう!
SEEK Premium line UネックTシャツ カットオフ(参考価格¥4,800)
下着メーカーでは有名なグンゼのSEEKというブランドのインナーです。
もっとも高級なPremium lineというグレードで、その素材となる糸は非常にこだわって作られています。
また、切りっぱなしのデザインなので縫い目が無い、ネックが深めでワイシャツの首元から見えづらい、肌の色と馴染みやすいベージュカラーもラインナップされている、といった点でワイシャツから極めて透けにくい作りになっています。
さらに汗じみを抑える特殊加工済みになっていてワイシャツ用インナーとしてはもはや完成形といえるデザインですね。
オススメインナーシャツ(¥5,000~)
これ以上は高級ラインと言える価格帯です。その性能は折り紙付きですね。
【完売】WACOAL UNDER WEAR BY CW-X 肩甲骨サポートシャツ(参考価格¥5,600)
本製品の売りはその名の通り背中側に肩甲骨サポート用のラインが入っていることです。
このラインがテーピングの役目を施し、肩甲骨まわりを正しく楽にサポートしてくれます。
腕や肩回りの動きを全体的にサポートされるので、可動域が広がり疲労軽減の効果もあるそうです。
ロードバイクに長く乗っていると姿勢も変わらないため、自転車通勤に向いているかもしれませんね。
吸汗速乾といった機能はもはや当然のように備えています。
※2018年10月現在、残念ながら本製品は売り切れてしまった模様です。
最新のCW-Xシリーズのアイテムは以下で販売されています。
ファイントラック ドラウトゼファーT(参考価格¥5,900)
かなり薄手のインナーで手に持つと透けて見えるほどです。
重さわずか80gと超軽量で、着ているのをわすれてしまうほどです。
一般的な高機能インナーや高機能性シャツがポリエステルを利用している中、あえてナイロン生地を採用しています。
ナイロンはポリエステルと比べて強度が高いため、軽くて丈夫なウェアとなっています。
この製品は2018年3月8日にリリースされたばかりの新商品ですね。
アイスブレーカー テックライト(参考価格¥7,800)
Icebreaker アイスブレーカー MテックライトSSクルー ベイパー
天然のメリノウールを使用した最高級レベルの高機能インナーです。
メリノウールは肌触りが非常によく、また素材自体が温度調整機能を持つため1年中使える究極のインナーになっています。
世の中には様々な化学繊維がありますが、結局天然に勝るものはない、といったところなのかも知れませんね。
特に驚きなのがその防臭効果です。
以下の記事では、このテックライトを最大13日間着続けるというとんでもないチャレンジをした所、それでも匂いがほとんどなかったそうです。
参考 【モニター募集あり】 天然素材メリノウール「アイスブレーカー」をあらためてテストしてみたA kimamaということは、その防臭効果が事実ならば1着買えば約2週間分まかなうことも可能と言えるわけですから(実行する勇気があるかどうかは別ですが)一転して猛烈にコストパフォーマンスがよいアイテムに変わります。
そう考えると文句なしに機能性とコスト面の両方で最強の一着と言えそうです。
まとめ
値段別にそれぞれオススメのインナーシャツをご紹介しました。
インナーはベースレイヤーとも言われ、体の表面の汗をすばやく吸い取って外に発散させることで冷えや疲れから体を守ってくれます。
肌に最も近いインナーは非常に重要なアイテムであることがわかったかと思います。
さらに、高機能インナーはその上に着るアイテムとの組み合わせも非常に重要です。
せっかく汗を吸って発散しようとしても、その上に着ているものが風通しが悪ければ結局はインナーとその上の服との間に湿気が溜まってしまうだけです。
そうなってしまえば宝の持ち腐れですよね。
ワイシャツの選び方についてはいつも快適!自転車通勤に最適な【高機能性ワイシャツ】の選び方を参照してみてください。
しっかり組み合わせて暑い時期も乗り切りましょう。