最初はピカピカだった自転車も、時間が経つとだんだんフレームもくすんで輝きがなくなってしまいます。
ある意味仕方がないことではありますが、せっかくならばなるべくきれいな状態を保ちたいですよね。
定期的に水拭きするだけでも何もしないよりは遥かにマシですし、クリーナーを使えばさらにキレイになります。
基本的なメンテナンスとしてはこれで十分過ぎるほどですが、さらにもう一段階上を目指したいならば是非自転車用のワックスを使ってみて欲しいと思います。
新品以上の輝きを持たせることが出来る自転車用ワックス。難しいイメージがあると思いますが、実際は意外と簡単。
今回は初心者の方にも気軽にチャレンジ出来る自転車用ワックスの基本についてお伝えしましょう。
知らないと効果半減!ワックスかけのポイント
それではさっそく初心者の方が見逃しがちなワックス掛けのポイントからお伝えしたいと思います。
最初にしっかり汚れを落としてから
ワックス掛けは始める前の準備が大事です。
それは事前にしっかりと汚れを落としておくこと。
これを怠って汚れが残ってしまうとせっかくの効果が半減してしまいます。
特に油汚れは念入りに落とします。
流石に油汚れは水拭きだけでは落ちないので、クリーナーを使って十分に汚れを除去しましょう。
クリーナー製品といえばいくつかありますが、現在アチコチのサイトやブログで特に評判が高いのが『FINISH LINE(フィニッシュライン) バイク ウォッシュ』ですね。
過去に評判が高かった【WAKO’S フィルタークリーナー】という商品もあったのですが現在廃盤となっており、現状はこちらが一番おすすめです。
バイクウォッシュをスプレーをした後にさっとウェスで拭き取るだけで油汚れもバッチリ取れるので、非常に楽です。
水洗いが不要なのでアパートの敷地内とかでも洗車しやすいですね。
ワックスは定期的にかけること
また、ワックスがけは定期的に続けることで効果が高まります。
そもそもワックスは一度かけただけですと大体1~2ヶ月程度でその効果は切れてしまいます。
出来れば月1回程度のペースで定期的に続けていきましょう。
詳しくは後述しますが、常にワックスでコーティングされた状態が維持できると様々なメリットがあります。
実際のワックスかけの手順
ワックスは固形タイプ、半練りタイプ、スプレータイプと大きく分けて3つの種類があります。
固形タイプは石鹸のようないわゆる『蝋』ですね。昔ながらのスキーに塗るようなワックスで扱いが少々難しいです。
艶出しという点では一番強力なのですが、どうしてもムラが出やすいのが難点です。
固形と比べて柔らかく、伸びが良いのが半練りタイプのワックスですね。
固形タイプよりは塗りやすいものの、スポンジに取って塗りつけていく→その後ウェスなどで仕上げ拭きを行うという手順のため、少々手間がかかります。
塗りムラも出にくく、手間もかからないため現在主流となっているのがスプレータイプですね。
本記事でもスプレータイプのワックスを塗る手順を中心にお伝えします。
スプレータイプを使ったワックス掛けの手順ですが、実はそれほど難しいものではありません。
ポイントは『直接フレームにスプレーしない』『沢山付けすぎない』といった点に注意することですね。
スプレータイプは直接自転車本体に吹きかけてからタオルで伸ばしていくことも可能ですが、それだと余計な所にまでワックスが付いてしまう可能性があります。
(例えばハンドル部分やブレーキ、ギア等の駆動系など)
その為、慣れないうちは一度タオルに吹き付けてからフレームに塗り込んでいきましょう。
また、比較的簡単ではありますがそれでも一度に大量につけるとムラができやすいので少しずつ作業しましょう。
基本的にはフレーム部分だけかけておけば十分です。
おすすめの自転車用最強のワックス
では、実際におすすめの自転車用ワックスについてもご紹介しておきましょう。
ワックスも色々と種類はありますが、圧倒的におすすめと言えるのは『WAKO’S VAC バリアスコート』ですね。
こちらも定番中の定番と言えるアイテムで抜群の知名度を誇ります。
元々は車用として販売されているワックスですが、もちろん自転車でもなんの問題もなく使用可能です。
新開発のポリマーを使っているのですが、素人目に見ても一般的なワックスと比べて遥かに輝き具合が上です。
新品のガラスの様にピッカピカになるので使ってみると新車に戻ったかのような気分を味わえます。一度使うと病みつきになりますよ。
持続力も高く、かつてバイクに使ったことがあるのですが3ヶ月ほど経ってもなお輝き続けていました。
Amazonのレビュー評価も抜群に高く、2019年5月現在900件以上のレビューがあり平均☆4.5です。
ベストセラー1位は伊達じゃありませんね。
初心者から上級者まで、とりあえずこの一本でなんの問題も無いはずです。
ちなみに専用のマイクロファイバークロスが2枚付属しており、このクロスも地味に使い勝手が良いんですよね。
文句なしにおすすめの製品です。
意外と知らないワックスのメリット
最後に、ワックスをかけることで得られる見た目以外のメリットをお伝えしておきましょう。
傷が付きにくくなる
実はワックスをかけることで、表面に薄いコーティングがされて傷が付きにくくなります。
ワックスのコーティングなんて大したことないと思うかもしれませんが、意外とバカにならないのです。
実は自転車のフレームは普通に街中を走っているだけでも埃やチリによる非常に細かい傷にさらされます。
ほとんど目に見えない傷ですが、積もり積もって少しずつ蓄積されていきます。
その結果、輝きが失われくすんでいくのです。
つまり一見汚れに見えても微細な傷の影響も多分にあるわけです。
ワックスでこれらを防ぐことで、実は知らず知らず自転車本体を傷から守ってくれる訳ですね。
もちろん転倒したり思いっきり擦ったりしたら耐えられませんし、前述の通り少しずつワックスは落ちていってしまうので、一度やればおしまいというものではありません。
実は先程おすすめした『WAKO’S VAC バリアスコート』はワックスと言いつつも扱いとしてはガラスコーティング剤よりのアイテムです。その為、コーティングとしての強さも持続性も一般的なワックスよりずっと強力なのです。
メンテナンスが楽になる
傷が付きにくくなる、という特性とも若干重複しますがワックスによるコーティングは汚れを付きにくくします。
ワックス塗りたての頃は、ちょっと位の泥汚れならばウェットティッシュで軽く拭き取るだけで簡単に取れます。
また、細かい傷は汚れも吸着し易くなるので、傷を防ぐことは汚れにくくする事にも効果的なのです。
結果として日々のメンテナンスも楽になりますから、ワックスを塗る時間を加味しても長い目で見ると時短になるとも言えますね。
まとめ
というわけで、初心者向けに自転車ワックスのメリットと使い方のポイントについて簡単にご紹介しました。
なかなか言葉だけだと伝わりづらい点もあるかと思いますが、実際に一度やってみればすぐに理解できるはずです。
ワックスがけというとちょっとハードルが高く感じてしまいますが、はっきり言って全然簡単で、洗車+α程度の手間しかかかりません。
それで見た目も大幅に良くなるし、メンテナンスも楽になります。そして何より自分の愛車に愛着がわきます。
食わず嫌いせずに是非とも試してみて欲しいと思います。
以上、参考になれば幸いです。