自転車用のライトを選ぶポイントは明るさや耐久性など色々あると思います。
自転車通勤で使用する場合は毎日のように使うことになるため、コスト面で経済的かどうかというのも実は重要なポイントです。
いくら明るくても電池の消費量が激しくて1ヶ月の電池代が何千円もかかってしまうのではコストがかかりすぎです。
もちろんエネループなどの充電可能な電池を使うことでコストは抑えられますが、頻繁に取り外して充電するのもそれはそれで面倒ですよね。
そこでおすすめなのがソーラー充電機能付きのライトです。
太陽のエネルギーは事実上無限ですし、電池代もかかりませんからランニングコストは限りなく下げられます。
しかし、誤解が無いように言っておきますがソーラーライトも完璧ではありません。
買ってからこんなはずじゃなかった、と後悔しないようにソーラーライトの特徴や選び方のポイント、そして実際の使い勝手についてしっかりとおさえておきましょう。
自転車用ソーラーライトの使い勝手とは?
薄々予想がつくかもしれませんが、ぶっちゃけやはり太陽光による充電はコンセントに比べて圧倒的に効率が悪くフル充電までにはかなりの時間が必要です。
中には10時間以上は明るい場所に出しておく必要があるという製品もあります。
当然天気が悪い日が続くと十分に電力を確保出来ず、いざ使うときにバッテリー切れを起こす事も珍しくありません。
また、屋外用のライトにも関わらず防水性が低く、雨の中付けっぱなしにしていたら浸水して壊れたという話も耳にします。『雨の日は取り外す』ということを徹底すれば問題ありませんが、なるべく防水性が確保された製品を選びましょう。
マイナス面ばかりが強調されましたが、実用レベルで使い物にならないのかというと決してそんな事はありません。
ちゃんとした製品を選べばソーラー電池だけで夜間のライトの分のバッテリーをまかなう事は十分可能です。
例えば自転車通勤用に使うと考えたとき、朝の出勤の1時間で充電して帰りの1時間バッテリーが持つかというと厳しいでしょう。
充電時間と使用時間はイコールでは無く、感覚値としては使用時間は充電時間の1/2~1/3といった所でしょうか。
つまり夜間使用する為には昼間それ以上の時間明るい場所に置いておける環境が必要です。
ただ、これは日中外に自転車を駐輪しておけば十分にカバーすることは可能です。
しかし、同時にライト自体の盗難の恐れもありますからそこはリスクとの兼ね合いですね。
個人的には約3年間の間ライトはずっとロードバイク本体に付けっぱなしで過ごしてきましたが、盗難やいたずらにあったことは一度もありません。(もっとも、これは環境に大きく左右されるので一概には言えませんが)
手間さえ惜しまなければ『毎回ライトを取り外して室内の窓際に置いておく』といったやり方もありですね。
また、製品自体の寿命も意外と長くちゃんとしたメーカーの製品ならば数年程度は問題無く使えるものが多いです。
まとめると、ソーラー電池による充電は時間が非常にかかるという問題はあるものの、ちゃんとした製品を選び、日中の充電方法を工夫すれば十分実用レベルで使えるということです。
ソーラーライトを使うのであれば、まずはこの点をしっかり理解しておきましょう。
おすすめ自転車用ソーラーライト3選
ではこれらの注意点を踏まえて、おすすめの自転車用ソーラーライトを3つほど厳選してご紹介します。
いずれも十分な耐久性や防水性を備えており、自転車通勤にも十分に耐えられるアイテムです。
1.インテリジェントハイブリッドソーラーLEDライト(DOPPELGANGER)
参考価格:¥2,600
1つ目はDOPPELGANGERのフロントライトです。
インテリジェントハイブリットという仰々しい名前がついていますが、こちらはソーラーと乾電池の2つの電源を併用することが出来るタイプのLEDライトになります。
十分に充電ができず、バッテリー切れを起こしても乾電池でカバーできるので安心感がありますね。
また、最短3時間でフル充電することが可能というソーラーライトの中ではかなり早いレベルの急速充電が可能になっています。(晴天下で充電した場合のみ)
前方だけでなく左右にも青い光を放つので、夜間の視認性はかなり高くなるでしょう。
一方で前方に対する明るさは最大30ルーメンとやや力不足ではありますが、街中を走るのであれば十分に許容範囲内です。
なお、本製品はちゃんと防滴仕様になっていますので通常の雨天使用ならば問題なく使えますよ。
乾電池をつけっぱなししているとソーラー電池よりも乾電池が先に消費されてしまい、いざというときに役に立ちません。
2.テールライト SOLAR SL-LD210-R(CAT EYE)
参考価格:¥1,600
2つ目はテールライトですね。こちらはおなじみCATEYEの製品です。
CATEYEといえば自転車ライトではトップクラスのメーカーなのでその品質は安心できます。(僕も長年愛用しています)
こちらの製品は暗くなったときに振動を感知して自動的に点灯し、その後振動がなくなれば自動で消灯する完全オート仕様のテールライトです。
つまり目的地に向かって走っているときだけ点灯し、目的地についたら自動で消灯してくれるわけですね。
一度取り付けてしまえば後は全く触ること無く点灯/消灯/充電を繰り返し、半永久的&半自動で使えるという夢のようなアイテムですね。
実際に口コミを見るとそのようにして数年間一度も触ること無くテールライトとして活躍し続けているというレビューもありました。
ちなみにテールライトは一般的にフロントライトと比べて消費電力が低い(明るさで劣る)ので充電に必要な時間も少なめなのもポイントですね。
明に防水とは記載されていませんが【雨ざらしでも問題なし】というレビューがありました。生活防水程度の機能は備えていると考えてよいでしょう。
3.モバイルバッテリー ソーラーチャージャー(CXLiy)
参考価格:¥2,800
最後はちょっと変わったアイテムで、実はコレ名前のとおりライトではなくソーラー充電が可能なモバイルバッテリーです。
しかし、モバイルバッテリーでありながら前方を照らせる懐中電灯としての機能を持ち合わせているのです。
その為、↓のようなバンドを使ってハンドルまわりに固定すればライトとして十分に使用可能です。
もともとアウトドア用に屋外使用を想定されているため、本体はシリコンカバーで覆われており防水性はもちろん耐久性も高いアイテムです。
もちろんモバイルバッテリーとしても優秀で、25000mAhもの大容量をほこりスマホやタブレットを最大3台同時に充電可能です。
これはスマホ約10台分近い容量ですからいかに強力かわかると思います。
本体が重いのでしっかりと固定する必要があるのと、毎回取り外しは必須なので手間がかかるというデメリットはありますが、大容量バッテリーとしても使用できることを考えるとガジェットが多めの人にはかなり魅力的なアイテムと言えるでしょう。
ちなみにAmazonでは2019年5月時点で約1200件近いレビューを誇る大人気商品です。
まとめ
というわけでソーラー式の自転車用ライトについて、実際の使い勝手や注意点そしておすすめアイテムをご紹介しました。
正直言って使っている人は少ないので、僕が自転車通勤をしていたころも街中で見かけたことは殆どありません。
一昔前はソーラー電池なんてほとんど実用レベルではありませんでしたが、近年性能も上がってきており十分に実用に耐えられるようになってきました。
年単位で完全にランニングコスト0円も現実的にありえるので、毎日自転車に乗るような人は是非検討してみてくださいね。
以上、参考になれば幸いです。