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なぜ日本では海外に比べて自転車通勤が普及しないのかを考えてみた

なぜ日本では海外に比べて自転車通勤が普及しないのかを考えてみた

今ではだいぶ街中で見かけるようになったロードバイクによる自転車通勤ですが、一般的に見るとまだまだ特殊なものに映るのかも知れません。

基本的に通勤といえば公共機関を使ったものが基本であり、敢えて自転車という選択肢を選ぶのは物好きだけと思われてしまうのが現状です。

よく言われる話ですが、海外では日本に比べて自転車通勤は圧倒的に普及しています。

ではなぜ日本で自転車通勤が浸透しないのでしょうか。

今回はその理由について考えてみました。

二輪車に対する扱いの低さ

とにかく日本は二輪車に対する扱いが非常に低いことで世界的に有名です。

その代表的な例がバイクの普及率の低さでしょう。

ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキという名だたるバイクメーカーが揃っているにもかかわらずバイクの売上は減る一方です。

いわば日本を代表する工業品ともいえるバイクが、その国で全く売れていないというのは普通に考えたら異常な状況です。

これは自転車にも同じことが言えます。

自転車のコンポーネントなどのパーツを制作しているシマノという会社が大阪ありますが、この会社は自転車のパーツに関して世界最大のメーカーです。

シマノのコンポーネントといえばあまりにも有名で、メジャーなロードバイクメーカーでシマノ製のコンポーネントを使っていない所などほぼ存在しないはずです。

ですがやはりその売上は海外が主力で、国内での売上は全体の10%ほどしかありません。

日本は総じて二輪車に対する興味が薄いのです。

バイクはかつて3無い運動と呼ばれる全国的な活動により高校生はバイクに乗らない、買わない、免許を取らないが各高校で広まりました。

その結果いわゆる『若者のバイク離れ』が加速し、その後もバイクメーカーはCMなどを自粛。今でもバイク自体のCMはまず見かけません。

ロードバイクなどのスポーツバイクも日本で本格的に普及し始めたのはここ最近の話ですから、諸外国に比べまだまだ歴史が浅いのでしょう。

結果として道路整備や法整備、駐輪場問題など様々な点でまだまだ不十分と言われています。

地方は車中心、都心は電車中心

日本では地方になれば車の普及率が非常に高くなります。

一家に一台どころか一人一台も珍しくなく、車がないと何も出来ないと言われるほどです。

一方で都心部では路線が非常に発達していて、少し歩けばすぐどこかの駅にはたどり着くため、車は不要という考えが一般的です。

つまり、地方の人はどこに行くにも車を使用し、都心の人はどこに行くにも徒歩と電車を組み合わせるというパターンです。

そうなると自転車が使用される範囲は極めて限定的になります。

都内に住んでいて駅近ならば自転車を持っていない人も多いでしょう。

駅から多少遠い場合でもせいぜいそうなるとママチャリがで最寄駅+1つ先位までの範囲しか使用されることはありません。

自転車は実用性をもとめるならばその利用範囲が狭く、広範囲を移動できるスポーツバイクは趣味性の高いアイテムとして位置付けられているのが現状なのです。

コレは原付きバイクなども同じで、効率的に近距離~中距離を移動できるはずの二輪車はその魅力が十分に浸透しておらず中途半端な立ち位置となっているため、どうも普及しないのでしょう。

『普及していないから道路整備も法整備も後回しにされてしまう』

『整備が不十分で乗りやすい環境とは言えないから魅力を感じない』

『魅力をアピールできないので普及しない』

この様な悪循環を断ち切るためにはどこかで整備を進めるか、二輪車の魅力をアピールするほかありません。

正直現状ではそのどちらも出来ていないと言わざるを得ませんし、その目処も立っていない状況です。

それでもあまり困る人は少ない、ということでしょうね。

日本のガラパゴス化による特殊性

日本は世界と比べて様々なものがガラパゴス化していると言われています。

このガラパゴスという言葉広まった要因でもある携帯電話やスポーツの人気、国民性、山と海に囲まれた地理と極端な首都への一極集中など諸外国ではみられない特徴がいくつもあります。

狭い国土と首都への一極集中が、路線網の発達や通勤ラッシュの凄まじさにもつながっていますし、変化を好まない国民性がそれを変えようとしません。

特にこの日本人ならでは特性というのは、外国人にとっては中々読みづらいのかもしれませんね。

海外のホテルやレストラン等では日本人は『不満があってもその場では言わずに二度と来ない』ことからサイレントクレーマーとして恐れられているそうです。

なにせ向こうからすると何がダメだったのかを気付くことができないまま客を逃すことになるので、対策も打てないわけですね。

残業による生産性の低さや通勤ラッシュなど不満を感じつつも、中々その現状を脱却できず誰も声を上げないのはこの日本人ならではの『サイレント』なメンタルが大きく影響しているのではないでしょうか。(僕自身も耳が痛い話ですが)

近年になって少しずつ効率性や多様性が認められつつあり、仕事への環境も改善されてきていますがその動きは非常に鈍いものです。

通勤ラッシュから脱却して、健康的で便利な自転車通勤が本格的に広まるという波が訪れるのはまだ先の話になりそうです。

まとめ

というわけで自転車通勤がなぜ普及しないのか、その理由について僕なりに考えてみました。

一言でまとめると『日本人の二輪車に対する興味の低さとそれに伴うインフラ整備の不足。そして変化を好まない国民性が自転車通勤の普及へのブレーキになっている』という感じですね。

もちろんあくまでも僕の勝手な想像でしかありません。

そもそも海外と日本では交通網発達の歴史が違いますからね。

ご意見があれば是非聞いてみたいです。

2 COMMENTS

けんじ

はじめまして。
自転車通勤をして早25年です。
僕も電車通勤している時がありましたが寝過ごして、ここはどこ?状態になり、終電にこれをやるとタクシー呼ぶのに大変で自転車が一番楽だと悟りました。季節に問わず、きついけど、色んな景色が見れて楽しいです。

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秋穂しん

コメントありがとうございます。

25年とはスゴイ!ベテランですね。
たしかに自転車通勤なら寝過ごすことは絶対無いですね笑
「楽しい」という感覚は自転車通勤ならではですよね!

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