自転車通勤用にロードバイクを購入するならばあまり高価なものはおすすめしません。
リーズナブルなエントリークラスのロードバイクを購入して自転車通勤用に色々と部品を揃えてカスタムする。これが個人的にもっとも良い形だと思っています。
街乗り用と言われるクロスバイクといえどもデフォルトのままでは通勤に不便な為、色々と揃えなければならない点はあまり変わらないのです。
それならばもう少しだけランクを上げてロードバイクを購入したほうがよいでしょう。
ロードバイクの中では初心者向けとか入門用と言われるエントリークラスのロードバイクですが、中々どうして、自転車通勤には非常に良い選択肢なんです。
今回は僕がそんなエントリークラスのロードバイクをおすすめする3つの理由をご紹介したいと思います。
これを見ればエントリークラスにロードバイクの良さがよーく分かるはずですよ!
オススメな理由その1 金銭的負担が少ない
上を見ればとにかく青天井で価格が高いのがロードバイクです。
そんなロードバイクの中でも、比較的リーズナブルに購入出来るのがエントリークラスと呼ばれる一番安い価格帯の入門用ロードです。
ロードバイクは中間のミドルクラスでも2、30万はザラで最上位クラスの物になれば100万近くする物も多くあります。
これがエントリーモデルであれば大体10万円前後、うまくセール品などでサイズがあえば5、6万で手に入れる事も可能です。
それでもシティサイクルとしてみれば高いと感じると思いますが、スポーツ自転車として見れば非常に安いです。
値段以上にママチャリとの性能差に開きがあるのです。
ましてや節約や健康維持の為に自転車通勤用のロードバイクを買うならば、なるべく予算を抑えたいところでしょうからエントリークラスのロードバイクにうってつけと言えるでしょう。
最上位モデルはフラッグシップモデルと呼ばれ、使用されているパーツには非常にコストをかけています。
ただ、性能面とのバランスを考えた場合、決してコストパフォーマンスが高いとは言えません。
例えるならばエントリークラスが70点の性能で10万円だとすると、上級モデルは90点の性能で50万円、最上位モデルになると95点で100万と言う感じです。(あくまでもイメージです)
つまり性能が高くなればなるほどその性能差と価格差のバランスが釣り合わなくなってきます。
それだけシビアな性能差が求められる世界でもあるわけですね。
しかし、当然ですが自転車通勤にそこまでの性能は不要ですから、コストパフォーマンスがよいエントリークラスがオススメなわけです。
これはぶっちゃけどんな商品でも言えることですが、高級パーツほど使用される部品そのものの原価以外の開発費や広告費がより上乗せされます。
(価格が安いため)エントリークラスではあまりのせられないメーカーの利益を高価格モデルに多くのせて補填している一面もあります。
ビジネスクラスやファーストクラスで利益を出すビジネスモデルになっています。いわば一般庶民の分の費用を一部の大金持ちが負担しているようなものですね。
※ちなみに、エントリーモデルと勘違いされがちなものにルック車というものがあります。
これは完全に似て非なるものなので注意しましょう。『ルック車とは?』については以下の記事を参考にしてください。
危険!?初心者がつい手を出してしまうロードバイクのルック車とはオススメな理由その2 ロードバイクは入門モデルでも十分速い
前述のとおり、エントリークラスの性能は上級モデルを90点としたとき、イメージ的に70点といったレベルです。
しかし、通勤用途ならばこの70点で性能的には十分です。
十分どころか街乗りではエントリークラスでさえその性能を限界まで引き出すことは不可能でしょう。
ロードバイク市場は非常に熟成されていて、エントリークラスでもかなり性能面で優れています。
実際、エントリークラス~ミドルクラスまでのロードバイクは各メーカーともかなり苦労してコスト削減に努めており、非常にコストパフォーマンスが高くなっています。
特に老舗メーカーのエントリークラスのロードバイクは決して『安かろう悪かろう』ではありません。
自転車通勤はおろかツーリングでも十分こなせますし、実際にエントリークラスでレースに出る人もいるほどです。
例えば15万前後のモデルをベースにちょっとパーツを変えるだけでレースでトップ争いをする選手もいるのです。
結局、マシンも重要ですがそれ以上にエンジンたる乗り手自身の力が何より重要ということですね。
オススメな理由その3 盗難の心配が減る
ある意味自転車通勤において最重要事項とも言えますが、高いロードバイクは盗難の不安がつきまといますのでおちおち職場の駐輪場に停めておくこともできません。
エントリークラスのロードバイクは高級ロードバイクに比べて単純に盗難にあう確率が減りますから、通勤用としては大きなメリットと言えます。
高級なロードバイクの場合、フレーム本体だけでなくホイールやサドル、ペダルに至るまで各パーツあらゆるものに盗難の危険性をはらんでいます。
こうなるともうチェーンロックでどうにか出来る問題ではなく、目を離さず常に手の届く所に置き、トイレや食事も最低限にするという対応を取らざるを得ません。(これマジです)
もちろん自宅にとめる場合も室内で保管することになります。
職場でもフロア内に持ち込めるとかいう場合は別ですが、ある程度普通に駐車することができないと自転車通勤どころじゃありません。
そういう意味では、一定価格以上のロードバイクではそもそも事実上自転車通勤は不可能と言えるでしょう。
一般的なママチャリ以上の防犯意識を持って扱うのは絶対に必須事項です。いないとは思いますが、鍵をかけずに駐車しておくなんて間違ってもしてはいけませんよ。
まとめ
というわけで自転車通勤用には入門用のエントリークラスのロードバイクがおすすめである3つの理由についてお伝えしました。
まあどれも当たり前といえば当たり前の話ばかりかもしれません。。。
ちなみにクロスバイクではダメな理由については『初心者&自転車通勤ならクロスバイク』は間違い!ロードバイクを買うべし!でじっくりと語っていますので、是非そちらも併せてチェックしてみることをオススメします。
初めてのロードバイク選びで、どの位の価格帯のモデルを買うかは誰もが悩むポイントだと思います。
すこしでも参考になれば幸いです。