【2019年3月追記】
自転車本体に取り付けるサイドスタンド、キックスタンドは『街乗りロードバイクに最適!自転車通勤に使えるおすすめスタンド8選』
室内保管用のディスプレイスタンドは『安定感とハイコスパを両立!ロードバイク用ディスプレイスタンドはコレだ』も是非チェックしてみてくださいね!
初めてロードバイクを買う人にとっては衝撃かもしれませんが、ロードバイクは泥除けやライトだけじゃなく、なんとスタンドもありません。
ママチャリしか乗ったことがない人からすると『スタンドが無くて一体どうやってとめるのか?』という話になるでしょう。
実際にロードバイクに乗っている人たちは基本的には壁や柱に立てかけるか、何もなければ地面に転がしておきます。
これ、冗談抜きで本当の話なんです。
なぜそんな不便なことをしているのか?
ロードバイクならではのスタンドが使用されない理由と対策についてお伝えします。
これから自転車通勤を始めるにあたって知っておいてほしい話です。
ロードバイクにスタンドを使わない理由
現在、ロードバイクを本格的に乗りこなしている人たちは大半がロードバイク購入時のまま、スタンドを使っていません。
当然のように壁などに立てかけて駐輪しています。
なぜその様なやり方が主流なのか、理由は大きく2つあります。
理由1.ロードバイク自体の目的によるもの
基本的にロードバイクは実用性よりスピードを求める為の自転車です。
そのため、必要の無い余計なものは可能な限り排除して軽量化するのが普通です。
少なくともスタンドの存在が走りにプラスの影響を与えることはないですし、ライトやベルのように法律上最低限必要なパーツでもありません。
前述のとおりスタンドが無くても『壁や電柱に立てかける』『ヘルメットや縁石にペダルを上手く載せて重心をとって立たせる』『最終手段はそのまま丁寧に地面に寝かせる』といった具合にいくらでもやり方はあります。
一見すると不便極まりないように思えますが、実際には慣れてしまえば大した事はないのです。
理由2.ロードバイクのフレームへの悪影響
原則ロードバイクにはスタンドは付いていませんが、後付けでセットすることは可能です。
実際、そういった製品は各社から色々とリリースされていますし、僕のようにロードバイクを完全に実用車として利用していて『手軽に止められるスタンドがほしい』というニーズもあるわけです。
本格的にロードバイクを極めようとしない限り、数百グラムの差なんて許容して利便性を取ったほうがよいのでは?と思いますが、実は比較的ライトな層であっても後付のスタンドを取り付けるのを躊躇する理由があるのです。
それが後付けスタンドによる『ロードバイクのフレームへダメージ』です。
ロードバイクはフレームが命ですから、フレームを曲げたり傷つけるようなことは絶対にNGです。
後付スタンドには『チェーンステー』と呼ばれる後ろタイヤを支えるフレーム上に直接セットするものが主流です。
この場合、チェーンステーにはネジの締め付けによって圧力も加わりますし、停めた時にロードバイク本体の重さもそのスタンドがセットされているチェーンステー上に集中することになります。
長い間1箇所に負荷がかかり続ければ、最悪フレームが折れてしまうこともあるのです。
そういった点からロードバイクへの後付スタンドが敬遠されているのです。
もちろん通常使用でフレームが曲がったり折れたりするようなことはありえませんが、元々ネジの締め付けや横方向からの荷重は想定していないため、破損の可能性があるわけです。
自転車通勤におけるスタンドのメリット
さて、以上のようにロードバイクにスタンドが装着されない理由についてお伝えしましたが、実際にスタンドが使えるようになった場合のメリットについても考えてみましょう。
当然ですがスタンドが使えれば壁や柱がなくても駐車することが可能になる、この点に尽きます。
実はかくいう僕もロードバイクにスタンドを付けていません。
別に軽さに対するこだわりは全く無く、フレームに対するダメージについてもそこまでシビアには考えていませんでした。
僕の場合自宅も職場もちょうどロードバイクを立てかけておけるようなスペースがあった為、なんとなくスタンドをお付ける機会を逃しそのままになっていただけです。
ただ、実際に都内で自転車通勤を続けてみて『スタンドがほしい!』と感じることは正直多いです。
特に一番感じるのは、スーパーやコンビニ等に寄り道した時ですね。
ちょうどよい壁や柱がない、あるいはあっても他の自転車が停められていて困った経験という経験は、実は結構あります。
そういった場合は仕方なく少し離れた場所に停めたり、最悪その店に寄るのを諦めたりしていました。
そもそも、自宅や職場にちょうどよくロードバイクを立てかけるスペースを確実に確保できるわけではないという人もいるでしょう。
地方や郊外へのツーリング、ポタリングの場合はともかく、都心部でロードバイクを寝かして駐輪することは不可能に近いですから、やはりどこでも自立した状態で停められる手段を確立しておきたい所です。
ロードバイクにスタンドをセットするための対策
スタンド取り付けによる重さはともかく『フレームが折れる可能性がある』と聞くとさすがにちょっと怖いですよね。
しかし、ちゃんと対策はありますから安心してください。
対策1.クランクやクイックリリースに取り付けるタイプのスタンドを使う
フレームに取り付けるタイプのスタンド以外にも、クイックリリースと呼ばれるタイヤの中心部にセットするタイプのスタンドもあります。
この部分であればフレームにダメージを与えることもありませんし、ロードバイクの重量負荷がかかったとしてもまず壊れるようなことはありません。
従って、選択肢として一番考えやすいのはこのタイプでしょう。
対策2.ポータブル式のスタンドを使う
ロードバイク本体に固定するのではなく、どこでも使えるポータブル式のスタンドもあります。
例えばペダル部分にセットしてロードバイクを自立させることができるものなどがあり、フレームに負荷を与えることもなく見た目もスッキリします。
あまり気にしないと思いますが、自転車本体の重量が増えることもありません。
ただ、いちいちカバンから取り出してセットする必要があるので面倒、というのが最大の問題ですね。
普段は壁や柱などたてかけられる場所があればそちらを使い、どうしても無い場合のみポータブル式のスタンドを使う、という感じで使い分けることになるでしょう。
対策3.丈夫なフレームのロードバイクを使う
一番手っ取り早い方法がこれです。
軽量化を追求したフレームはその分強度も落ちます。
スタンドを付けて壊れる可能性がある、と言われているのは特にこういった軽量フレームです。
ロードバイクにおいて、『基本的には』価格と軽さは比例します。
これは軽いほど高いという意味ですが、初心者向けのエントリーモデルの場合、価格も安めなのでそこまでシビアに軽量化はされていません。
すなわち比較的安い入門モデルを購入すれば、軽量化を追求しない分フレームの強度も高めなのでフレームに取り付けるタイプのスタンドでも対応できる、ということです。
ただ、当然これはあくまでもそういった傾向があるというだけですし、絶対にフレームが壊れないという話でもありません。
取付時にあまり強くネジを締め付けすぎるとやはり危険ですし、長期間の使用で徐々にダメージが蓄積されていく可能性はあります。
ですが、基本的にカーボンフレームなどのタイプじゃなければ、よほどのことがない限りほぼ問題ないと思います。
自転車通勤はエントリークラスのロードバイクが最強である3つの理由ロードバイクにスタンドを付けた場合の注意点
実際にロードバイクにスタンドを取り付けた後に、気をつけるべき点があります。
ロードバイクは例えエントリーモデルであっても、ママチャリに比べて圧倒的に軽く重心も高いです。
その為、強風やちょっとした衝撃によって、スタンドで立たせていても倒れてしまう恐れがあるのです。
これは壁に立てかけた場合にはめったに起こらないので、スタンドを使用した時ならではの注意点です。
ロードバイクではフレームの次に重要になるのが後輪の中央部分に集中しているギア類ですが、もし強風などでロードバイクが倒れた場合この辺りの部品が破損してしまう可能性があります。
これらの部品は『スプロケット』や『リアディレーラー』と言い、非常に繊細で壊れやすいパーツなので注意が必要です。(特にリアディレーラー)
たとえスタンドをセットしていても、やはり風が強い日などはなるべく壁に立てかけておくことをおすすめします。
まとめ
ロードバイクにおけるスタンドの疑問についてお伝えしました。
ロードバイクでスタンドがあまり使用されない理由について、ご理解いただけたでしょうか。
とはいえ街乗りが中心ならば、やはりスタンドはあった方がなにかと便利なのは確かです。
使う場合にはメリットデメリット、そして注意点をしっかりと理解してから購入してみてくださいね。
以下の記事でおすすめのスタンドをご紹介しています
街乗りロードバイクに最適!自転車通勤に使えるおすすめスタンド8選
サイドスタンドが無いので壁に立てかけるって危険ですよね
子供が巻き込まれたり、大人も倒して弁償させられたり、、
国土交通省のホットラインにライトやベルと同様に義務化を訴えてみますね!
週一で訴えればイケルと思います!
コメントありがとうございます。
ロードバイクはどうしても本体が軽いので安定性に欠けるのが弱点ですねー。
風が強い日は特に注意が必要ですよね