大抵のサラリーマンの場合、職場ではスーツ着用が基本になると思います。
その場合、最初に自転車通勤時の服装に悩むかもしれません。
結論から言うと一般のスーツを着てロードバイクに乗るのはおすすめしません。
たまにスーツでロードバイクに乗っている人も見かけますが、かなり少数派です。
では、どんな服装ならよいのか?
カジュアルウェア?ジャージ?専用のサイクルウェア?
着替えをもっていくならばどうやって持ち運べばよいのか?
そしてどこで着替えるのか?
そんな疑問が沢山あると思います。
今回はそれらの疑問をまとめて解決してみましょう!
自転車通勤におすすめの格好はジャージ&ウィンドブレーカー
ロードバイクで10km、20kmという距離を通勤するならばそれはもう立派な有酸素運動です。
当然ですがそれだけの距離をスーツを着て移動するのは非常にきついです。
従って自転車通勤の際には運動にふさわしい格好をすべきでしょう。
ロードバイクには専用のサイクルウェアがありますが、あくまでも自転車通勤だけの用途ならば専用品は不要です。
比較的安価で手に入る一般的なジャージで充分ですね。
基本的に以下の2種類の組み合わせでオールシーズン対応可能です。
季節 | トップス | ボトムス |
---|---|---|
3月~11月 | Tシャツ | ハーフパンツ |
12月~2月 | Tシャツ+ウィンドブレーカー | 長ズボン |
かなり薄着に思えるかもしれませんが、北海道や東北はともかく関東圏ならばコレで十分です。
ロードバイクに乗っているとすぐに汗をかきます。
例え12月であっても走り出して10分もすれば体は温まり、徐々に汗ばんでくるでしょう。
流石に朝の気温が5℃以下の時期は会社につく頃でもあまり汗はかきませんが、それでも寒いと感じる様な状態ではありません。
場合によっては途中でウィンドブレーカーを脱ぐこともしばしばあります。
これらの組み合わせを3~5日分も用意しておけば充分回せますね。
なお、綿のシャツは水分が抜けにくいので避けましょう。
シャツとズボンはカバンに入れて持ち運ぶ
ジャージのまま仕事をする訳にはいきませんので、会社用の着替えは別に用意します。
今はだいぶオフィスカジュアルが浸透していますから、大抵のオフィスワークならシャツ&スラックスで充分ではないでしょうか。
場合によってはネクタイ着用くらいは必要かもしれませんね。
これらは中に着るインナーとあわせてまとめて畳んでカバンに入れて運びます。
実際にたたんでみると意外とコンパクトになりますので、トートやブリーフケースでも充分に入るでしょう。
これらのカバンをキャリアに乗せても良いですし、メッセンジャーバッグ、リュックなど直接背負っても構いません。
会社に着いたら着替えはトイレ
服装を通勤用とオフィス用を分けているので、会社についた時点で着替える必要があります。
更衣室が完備されている会社ならば困らないと思いますが、おそらく少数派ではないでしょうか。
僕の場合も一般的なIT系の会社なので更衣室やロッカーは用意されていません。
その場合はトイレの個室で着替えることになります。
狭いので最初のうちは少し苦労するかもしれませんが、すぐに慣れるでしょう。
時間に余裕があれば何かトラブルがあった際のリスク回避にもなりますし、早めに行けば誰かにジャージ姿を見られることもありません。
着替えのジャージは袋にでもいれてカバンにしまいましょう。
汗をかいたジャージはちゃんと干す
帰りに関しては家に戻るだけなので、別に汗をかいても服を洗濯しシャワーを浴びればよいだけです。
そのためジャージを着ないでそのまま仕事着で帰ってもいいのですが、汗をかいたジャージはそのままカバンにしまっておくと雑菌が繁殖してしまいます。
出来れば、洗濯は無理でも仕事中はどこかに干しておきたいところです。
とはいえ洗濯物を干すスペースが完備されているオフィスはまず無いでしょう。
そこで、僕の場合は自分のデスクの下にマグネット式のフックを等間隔で設置し、そのフックに洗濯バサミを引っ掛けてジャージを干していました。
意外と目立ちませんし、端の方に干しておけば座るスペースも充分に確保できます。
オフィスは割と乾燥しているので日が当たらないデスクの下でもお昼前には乾きますし、干しておけば匂いもでません。
マグネット式のフックも洗濯バサミも100均で手に入るので、お手軽にできるテクニックですよ。
帰宅時も同じようにトイレでジャージ着替えて帰りましょう。
靴はどうするべきか
さて、服はジャージでよいのですが靴をどうするか迷うかもしれません。
本格的な革靴ではペダルを漕ぐ際に滑ってしまい危険です。
そもそもジャージと革靴という組み合わせはかなり恥ずかしいものがありますよね。
かと言ってスニーカーの場合、今度はオフィスでチグハグな格好になってしまいます。
そこで両方に対応できる靴として僕がおすすめしたいのは黒ベースのウォーキングシューズです。
カジュアルなデザインでありつつも目立たないので、オフィスカジュアルにもさほど違和感はありません。
また、グリップもよく効くのでロードバイクの運転にも問題ありませんし、物によっては防水性を兼ね備えていたりするので機能性もばっちりです。
自転車通勤に革靴はNG!見た目と機能性を備えたおすすめシューズ特集自分のデスクの下やコート掛けに普段から1セット分ビジネスシューズやジャケットをおいておけばいざという時にも対応できますのでおすすめですよ。
近距離ならば着替えなしで通勤可能?
『着替えるのが面倒だし荷物が多くなる』『同僚に自転車通勤をバレたくない』といった理由でジャージでの通勤に抵抗がある人もいるでしょう。
真夏以外ならばオフィスカジュアルやスーツでそのまま自転車通勤できるのでは?と思われるかもしれません。
たしかに近距離やスローペースでの通勤ならばそれほど汗をかかずに自転車通勤することは可能です。
しかし動きにくい、汗が乾きにくい、といった理由以外にも服のダメージ面も無視できません。
道路を走ることによる排気ガスやほこりなどの汚れ、自転車を漕ぐ際の擦れや摩擦によるダメージなど、ロードバイクによる通勤時の服は過酷な環境にさらされます。
ジャージならもともと伸縮性や耐久性がありますし、毎日ガンガン洗濯しても問題ありません。なにより安価です。
一方、スーツのスラックスやジャケット、シャツはそこまで頑丈にはできていません。
そのように考えるとやはり通勤にスーツやオフィスカジュアルを着るのはもったいないと感じないでしょうか。
僕個人としてはできるだけ通勤時はジャージに着替えることをおすすめしたいです。
まとめ
服装に関しては、実際に自転車通勤してみて学んでいく部分が大きいと思います。
僕の場合も最初はオフィスカジュアルでそのまま通勤していましたが、どうしても不便を感じてジャージに切り替えました。
その結果、通勤と仕事で服装をきっちり分けることでどちらも快適にすごせるようになりました。
自転車通勤の服装選びの参考にしてみてください。