サイクリング用のバッグの中でも比較的荷物が少ない場合におすすめなのがボディバッグです。
ボディバッグは片方の肩に背負うことになるのですが、その分疲れにくくなるような工夫がされています。
そのおかげで長距離のツーリングにも適していると言えるでしょう。
身体に触れる面積が少ない為、汗をかいた時の不快感が軽減され夏場でも比較的快適に過ごせますしファッション的にもロードバイクやクロスバイクと相性がよいです。
そんな万能ともいえるボディバッグですが、サイクリング用と考えた場合、街で使うのとはちょっと違うポイントで選ぶ必要があります。
今回はサイクリング用のボディバッグの選び方のポイントとおすすめアイテムについてご紹介します。
サイクリングに適したボディバッグの選び方
サイクリング用途でボディバッグを選ぶ時に重要な点は
- バッグがズレてこない事
- 容量が大きすぎない事
- 耐久性が高い素材である事
この3つになります。
では1つずつ見ていきましょう。
1.バッグが走行中にズレてこない事
自転車用のボディバッグを選ぶ上でもっとも重要とも言えるのが走行中にバッグがずり落ちてこない事です。
よくウェストバッグやヒップバッグを斜め掛けしてボディバッグのように使う人が多いですが、街中での徒歩はともかくサイクリング時のバッグとしてはおすすめ出来ません。
これだと走行中の振動で徐々にバッグ本体が横っ腹辺りにずり落ちてきてしまうのです。
これは例え滑り止めがついているようなバッグであっても同じ事です。
自転車で走行中にバッグがずり落ちてくるとかなり不快なので、この点は注意しましょう。
これは背負った状態で重心が自然と背中側にいくようなデザインのものを選べば回避できます。
手っ取り早いのは縦型のバッグを選ぶ事ですね。
これならばバッグがずり落ちてくることはありません。
2.容量は大きすぎず!『最大でも10リットル』が目安
2つ目のポイントはボディバッグのサイズ感です。
基本的にボディバッグは身の回りのものをコンパクトに収納するためのアイテムなのであまり大型のものを選んだり、荷物をパンパンに詰めるのはおすすめしません。
動きづらくなりますし、せっかく体にフィットするデザインなのに、そのメリットが活かせません。
せいぜい10リットル程度までを基準とし、なるべくそれ以下のサイズのコンパクトなものをチョイスしましょう。
ちなみに↓こちらの写真のサイズでちょうど10リットルの容量ですね。
3.汗で濡れても耐えられる素材を選ぼう
最後はバッグの素材です。
ボディバッグはある程度カッチリした服装にもあわせられるような落ち着いたデザインのものも多くあります。
こういったボディバッグはたいてい革やキャンパス生地が使われています。
デザイン性も高く、様々なシーンで使える万能アイテムなのですがこういったものも自転車用としては向きません。
というのも、自転車では長距離を走るため場合によっては風雨にさらされますし、何より汗で汚れやすいのです。
高級革を使ったバッグに汗染みなんて出来たらいやですよね。
また、ボディバッグはその構造上体との摩擦が起きやすいので、繊細な生地だとすぐに体との接地面が毛羽立ったり毛玉になってしまったりと痛みやすいです。
したがってアウトドアブランドを中心とした耐久性の高いものをチョイスするとよいでしょう。
ブランド別 おしゃれ&高機能ボディバッグ
では実際にこれらの注意点をもとに、高機能で耐久性が高く、デザイン性もおしゃれなおすすめのボディバッグをいくつかピックアップしてみました。
1 ポーター ハイブリッド(吉田カバン)
参考価格:¥27,000
おなじみポーターの代表的なボディバッグがこの『HYBRID』です。
シンプルなデザインですが誰にでもどんな格好にでも合うまさに万能アイテムです。
使いやすいポケットも多数備えている上防水性能も完備、さらに強度に優れたコーディラナイロンを採用しています。
ポケットが多いとどうしても垢抜けないデザインになりがちですが、使い勝手とファッション性そして強度の3つを見事に両立している逸品です。
手放しでおすすめできるアイテムですね。
2 SEAL 防水 ワンショルダー spiral(森野帆布×SEAL)
参考価格:¥14,580
SEALといえば車のタイヤを再利用したバッグを作成していることで有名な国産メーカーです。
こちらのアイテムもよく見るとわかりますが表面の生地に廃タイヤが使用されています。
元がタイヤということで圧倒的な耐久性が売りです。
かなりタブに扱ってもびくともしませんし、当然表面は一切雨を通しません。
全て1点もので2つとして同じ表情のアイテムが無いというのも魅力ですね。
丈夫で個性的なボディバッグを求めているならコレで決まりでしょう。
3 プライスストリームワンショルダー(コロンビア)
参考価格:¥5,300
アウトドアブランドとして有名なコロンビアのボディバッグです。
シンプルなティアドロップ型のデザインで様々なファッションに合わせやすい作りですね。
こちらは固定用のストラップがついているのが特徴です。
これはバッグが左右にずれるのを防止するためのもので、ただでさえズレないデザインのボディバッグでありながら、よりしっかりと固定できます。
坂道などで激しくダンシング(立ちこぎ)をしたときでもがっちり固定されるのは心強いですね。
また、他のアイテムと比べてもリーズナブルなので手が出しやすいと言えます。
4 スリングバッグ スウィッチスリング(グレゴリー)
参考価格:¥9,180
こちらもアウトドアブランドとして抜群の人気と知名度を誇るグレゴリーのボディバッグです。
コロンビアと比べてもかなりカジュアルダウンされているので街中でも自然に馴染みますね。
グレゴリーの中ではこういったヒッコリー柄のデザインは珍しいと思います。また、他にも多数の色、柄違いがあるので色々と見比べてみてください。
僕はグレゴリーのバッグも大量に持っていて、中には15年以上使い続けているトートバッグもありますがアチコチくたびれてきたものの『ほつれ』は未だにありません。
防水機能こそ無いものの耐久性はお墨付きですので安心して長く使えますよ。
5 ジェリーワンショルダーバッグ(GERRY)
参考価格:¥5,120
GEERYはポーターやグレゴリーに比べると知名度は低いのですが、主にターポリン生地を使った完全防水のバッグを多数リリースしているブランドです。
このボディバッグももちろん防水仕様で、カラーリングはイエロー、ブルー、ブラック、ホワイトの4種類がリリースされています。
シンプルながらもかなり主張の強いデザインになっています。
ちょっとサイズは大きめの12リットルですが、縦にスリムなのでそこまでじゃまにならない作りになっているのがポイントですね。
見た目だけでなく中身もシンプルでメインポケットとサブポケットの2つだけという作りです。
その分自由度の高い使い方が可能ですよ。
まとめ
ボディバッグは自転車通勤用のバッグとしてはあまり適していませんが、サイクリング用と考えれば非常によい選択肢と言えます。
今回の中で個人的におすすめなのは予算が許せばポーターのHYBRIDですね。
僕も実際にポーターのビジネスバッグを持っていますが非常に堅牢に作られています。
素材そのものは丈夫でも縫製が甘く、ソコから破れてしまうものも少なくありません。
ポーターのアイテムは一針入魂を社是とするだけあって縫製がとても丁寧(職人による完全国内生産)です。
一生モノとして使えるので、結果的にコストパフォーマンスが高くデザインが気に入れば購入して後悔する事は無いでしょう。
最後にサイクリング用のボディバッグを選ぶ上での注意点をおさらいしておきましょう。
- バッグがズレてこない事
- 容量が大きすぎない事
- 耐久性が高い素材である事
これらをもとにあなたにとってベストなボディバッグを手に入れて下さいね!