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『自転車って全然痩せないけど?』って人が知らない本当のやせない理由

『自転車って全然痩せないけど?』って人が知らない本当のやせない理由

自転車はランニングなどと違って足腰に負担が少なく続けやすい運動習慣です。

もちろんダイエットにも優れた効果を発揮するのですが「本当に痩せるの?」「実際続けてみたけど全然痩せないんだけど!」という声もちらほら聞こえます。

実は自転車でダイエットする場合に知っておくべきことがあるんですが、これが意外と知らない人ばかり!

今回はそんな自転車ダイエットの「痩せない理由」についてお伝えします。

自転車で痩せない!と嘆く前に知っておくべきこと

まずはっきりと誤解を恐れずに言っておきますが、自転車そのものの消費カロリーは決して低くありません。

プロのロードレーサーがレースで消費する1日分のカロリーはなんと8,000Kcalとも言われています。

これはよくある(健康的な)カロリー制限によるダイエットの約1ヶ月分近くの総消費カロリーに相当します。(1日400kcal×平日20日で試算)

それをわずか1日で消費してしまうわけですから、いかに過酷かがわかると思います。

ですから少なくとも「自転車が痩せない」というのは間違いと言えます。

しかし、先程の例はあくまでも過酷なレースの場合の話。一方で日常の買い物に自転車で出かける程度で消費するカロリーはたかが知れています。

単純に考えて徒歩10分の場所にあるスーパーに歩いていく場合とママチャリで行く場合では、徒歩のほうが消費カロリーは上です。

(実際自転車で行ったほうが楽ですしね)

どうでしょうか。一口に自転車といってもその強度は非常に幅が広く、単純に「自転車=痩せる/痩せない」という話でくくれない事がわかりますよね。

「いやいや、そりゃその辺のスーパーへの買い物を自転車で行っただけで痩せないってのはさすがわかるよ!」

という人もいると思います。

では実際にここからは多くの人が勘違いしている(or知らない)自転車によるダイエットの誤解をいくつかピックアップしてみましょう。

その1 スポーツ自転車とママチャリは別次元の乗り物

先程の例にもありましたが自転車といってもロードバイクなどのいわゆるスポーツ自転車とママチャリに代表されるシティサイクルがあります。

これらははっきり言ってもはや別の乗り物です。

同じなのはタイヤが2つあってペダルをこいで進むという点くらいです。

自転車でダイエットしたいならば、まずはスポーツ自転車を手に入れてください。

ママチャリでは痩せません。

ここからはスポーツバイク=ロードバイクを例に話を進めますが、ロードバイクとママチャリの大きな違いはその乗車姿勢にあります。

ママチャリと比べてサドルが高く前傾姿勢を取るロードバイクの場合、効率的に力を伝えやすく風の影響をうけづらいことからスピードが出やすいという面があります。

ダイエットの観点で見たとき、それ以上に大きいのがロードバイクの方が全身の筋肉を使うという点です。

MEMO
実際に普段ママチャリに乗り慣れている人がロードバイクにのって30分とか街中を走ってくれば、翌日には全身が筋肉痛になるはずです。

これは全身運動でより大きなパワーを生み出すとともに、それだけ多くのエネルギーを消費することに繋がります。

効率的に大きなパワーを生み出せるのでより早くより遠くに行くことができますし、多くのエネルギーを消費することはすなわち消費カロリーが大きいことを示しています。

ダイエットしたいならば、断然ロードバイクです。

その2 そもそも自転車は慣れやすい

それでもロードバイクで運動を続けていけば、徐々に筋肉痛はなくなっていきます。

始めの頃は息も絶え絶えだったのが、段々楽になってきます。

これは自転車に限った話ではありませんが、徐々に体がなれてくるわけです。

楽になってくるというのは効率的にエネルギーを使えている状態ですから、残念ながら消費カロリーも減少します。

特に自転車は他の有酸素運動と比べて体が慣れやすいといわれており、比較的早い段階で疲れを感じにくくなっていくはずです。

そのままダラダラと自転車運動を続けていれば消費カロリーも増えないままとなり「あまり痩せない」という話につながっていくわけです。

もちろんそれでも一定の消費カロリーはあるので効果なしというわけではありませんよ。

その3 ポイントは心拍数を意識すること

では、慣れやすい自転車においてなるべく消費カロリーを高めるために重要なポイントとなるのが心拍数です。

多くの人が意識していませんが心拍数と消費カロリーは密接な関係があります。

簡単に言うと一定の心拍数を保てるように、運動強度を維持しながら続けることでより効果的な有酸素運動になるのです。

ベストなのは心拍計をつけながら運動することですが、そこまでせずとも体が楽だと感じた時点で『よりスピードを上げる』『ギアを下げて(負荷を軽くして)ペダルの回転数を上げる』といった対処をとりある程度息が上がるのを意識するだけで十分です。

ダイエット目的で有酸素運動をしている人は走行距離や運動時間だけを意識し、その運動そのものの質を意識しない傾向があります。

これが運動を続けても効果が出にくいと感じる理由の一つでもあります。

その4 単純な【消費カロリー×通勤時間】の計算式は間違い!

以上のように自転車を乗っている間の質が重要であることを意識しないと、単純に時間あたりの消費カロリーと運動時間を掛け算して消費カロリーを求めてしまいます。

1kgの脂肪を落とすには約7000kcalを消費すればよいとされていますが、単純計算しても期待通りの結果にならないことはお分かりいただけたでしょうか。

また、もう一つ見逃しがちなポイントとして実際に運動時間丸々を本当に走り続けているわけではないという点があります。

エアロバイクと違って、本物の自転車運動の場合は当然ですが実際の道を走ることになります。

街中を走る場合たとえあまり人が通らない田舎道であっても信号による停車は避けられません。

意外とこの休憩時間が馬鹿になりません。

ましてや街中を走る場合はさらに停車時間は多くなります。

実際に自転車運動でカロリーを消費している時間は想定している時間のよくて8~9割程度と考えたほうが良いでしょう。

※厳密にはたとえ寝ていてもカロリーは消費し続けているのですが今はその辺りの話はあえて無視します。

また、例えサイクリングロードであっても他の人もいるためやはり思い通りのペースでは中々進めなかったりします。

ぶっちゃけ消費カロリーよりも摂取カロリーを調整するほうが楽

というわけで、自転車でのダイエットが期待よりも消費カロリーが少ない=痩せないというのはこういった点に起因している可能性はあります。

しかし、それでもちゃんと続けていけば時間の短長はあってもいつかは必ず適正な体重にと近づいて行くものです。

多くのダイエッターが陥りやすいもう一つの大きな理由は、食事による摂取カロリーが十分にコントロールできていないパターンに起因することが多いです。

はっきりいうと減量に関しては消費カロリーを増やすよりも摂取カロリーを減らしたほうが効率が良いです。

実際、ボディビルダーは大会前に減量しますがこのとき一切有酸素運動を行わず食事のみで体を絞り込んでいくのが主流です。

それで体脂肪率数%という驚異的な肉体を作り上げているのです。

もちろん一般人とはそもそも条件が色々と異なるため、単純にまねはできません。

ここで言いたいのは、運動だけでダイエットするのではなく食事も一緒にコントロールするほうが効率よく痩せられるということです。

感覚的にはダイエットで重視するのは運動3割:食事7割くらいのバランスがベストと考えています。

色々と批判もありますがいわゆるプロテインダイエットや低炭水化物ダイエットなどは理屈としては正しい減量法です。

しかし、これらのダイエットは単純にプロテインなら何でも良い、炭水化物を抜けばよいという単純なものではありません。

低炭水化物ダイエットが悪いのではなく、低炭水化物ダイエットを理解せずに間違った方法で実施するのが悪いのです。

MEMO
ちなみに減量やダイエットというと、よくボクサーのようにサウナスーツを着て汗だくになるまでひたすら走り込むイメージを持っている人がいますがアレは計量のために水分を落としているのであって脂肪を落としているのではありません。

あくまでも計量時に体重が規定をクリアしているかどうか?を重要視しているのであり、それこそ一般人とは条件や背景が全く異なります。一般人が安易に真似すべきではありません。

まとめ

というわけで『自転車で痩せない』という悩みについて、多くの人が勘違いあるいは知らずにいるであろうポイントをいくつかご紹介しました。

正しい知識を持ってさえすれば、自転車でのダイエットは個人的に非常におすすめのダイエット法です。

普段の通勤を自転車通勤に変えてしまえば、通勤ストレス解消&続けやすい&節約といいことづくめですしね!

是非とも正しいやり方を知って実行してみてくださいね。

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