日々の睡眠や運動状態といったライフログを取得するトラッカー。
その代表格であるfitbitのcharge4を先日購入し1ヶ月ほど使ってみましたのでレビューしたいと思います。
charge4は『ライフログ&スマートウォッチ』機能と『フィットネストラッカー』機能の2つの面を備えたアイテムです。
今回は基本的なスペックに加えて主に『ライフログ&スマートウォッチ』機能についてレビューします。
『フィットネストラッカー』としてのレビューは別記事にまとめましたのでそちらも合わせてチェックしてみてください。
【レビュー】fitbit charge4はサイクリング&ダイエットに使えるのか?- 日々のライフログを長期的に残したい
- 家族を起こさずに静かに目覚ましで朝起きたい
- 生活リズムが乱れているのを可視化して整えたい
基本スペック
charge4は2020/4/14に発売されたフィットネストラッカーです。
具体的に何ができるのか?という点については公式サイトの機能一覧をご覧ください。
2020/8時点では価格は概ね¥20,000前後で売られているようですね。
どこで買ってもあまり価格差はないので、やはりポイントが付与される楽天などが良さそうです。
外見
カラーリングは全部で4種類。
ブラック、ローズウッド、ストームブルー/ブラック、そしてオリジナルベルト付きのスペシャルエディションがあります。
スペシャルエディションは¥2,000位値段が高くなっています。
なお、僕が購入したのはブラックです。
箱を開けてみると中にはいっているのはcharge4本体、充電ケーブル、替えのバンド、製品インフォメーション(冊子)など。
付属品はそれほど多くはありませんが、1つずつ詳しく見ていきましょう。
まずは充電ケーブルですね。このように本体を挟み込んで充電する仕組みになっています。
USB2.0で接続するケーブルだけなのでコンセントへの接続部分は別に用意する必要がありますが、スマホの充電器がそのまま使えるでしょう。
次に付属のバンド。
デフォルトでセットされているのはMサイズのバンドですが、手が大きい人用にLサイズのバンドも付属しています。
ただ成人男性の僕の腕でもデフォルトでかなり余裕があるので、ほとんどの人はLサイズは不要と思われます。
製品インフォメーションは製品の保証に関する話が2,3ページで書かれているだけです。
マニュアルではないので使い方や機能の説明などは載っていません。(マニュアルはネット上で公開されています)
参考 charge4製品マニュアルfitbit
ではここから本体を詳しくレポしていきます。
本体はシンプルなデザインです。
本体横にも小さなボタンがついています。
主に『キャンセル』や『戻る』ボタンとして使用します。
裏面には各種センサー類と充電用のコネクタがついています。この部分が腕に触れることで各種データを計測できる仕組みですね。
なお、このセンサーの横にあるボタンを押すと簡単にバンドが外れる仕組みになっています。
実はこのバンド、他のメーカーから互換性があるおしゃれなデザインのものが多数販売されています。
バンドを交換して雰囲気を変えるのもいいですね。
また、センサー部分が触れてさえいれば良いのできつくはめる必要はありません。
僕も結構緩めに付けてますが特に問題ありません。
サイズ感
腕に実際に装着したときの状態がこんな感じです。
普通の時計と比べるとやや小ぶりのサイズ感で、やはりアップルウォッチなどと比べるとずいぶんスリムですね。
僕が当初トラッカーを探していたとき、特に気になっていたのが『24時間つけっぱなしで邪魔にならないのか』ということです。
普段からアクセサリーや腕時計をつけるのがあまり好きではないので、ずっと腕につけっぱなしというのは購入前から懸念点でした。
そのため、同じfitbitから出ている『versa2』『Ionic』などは多機能ですがディスプレイが大きいので却下とし、今回は機能を絞った代わりにスリムなcharge4を選びました。
しかし、スリムと言っても実際に24時間付けっぱなしとなるとやはりちょっと邪魔に感じます。
特に入浴~就寝時は気になりますね。。。正直外したくなります。
眠れないというほどではありませんが、寝返りを打ったときにシーツに引っかかったりするので1ヶ月ほど経ってみても慣れてストレスフリーとはいきません。
これはトラッカーの宿命なのでなるべくコンパクトなチョイスという意味では正解だったと思いますが。
また、ずっと付けていると手首に跡が残ったり蒸れたりするのでこまめに位置を移動させてます。
fitbitアプリ
charge4で検知した各種データはcharge4本体の画面でも多少はチェックできますが、基本的にはスマホのアプリと連動させてアプリ側で確認するのが前提です。
このアプリ上で過去の分も含めて取り溜めた様々なデータをチェックできます。
アプリ自体は比較的見やすいのですが、画面遷移がちょっと分かりづらいのが気になりますね。
基本的な機能
ではここからは各機能についてレビューしていきます。
時計機能
まあこれは普通の腕時計としての機能ですね。
charge4はリストバンドタイプのアイテムですから、普通の腕時計と一緒につけるとじゃまになるので時計機能はやはり必須と言えます。
いくつか画面デザインが選べるのでデジタル時計としてもアナログ時計としても使用可能です。
常時表示ではなく腕を動かしたときにだけ画面が反応して表示される仕組みですが、普段時計として使う分にはそれで十分ですね。
ただ、寝転んでいる状態などではたまに反応しなかったりするのでその点がちょっと気になります。
スマートアラーム(スマートウェイク)目覚まし機能
僕は基本早朝にサイクリングをしているので、朝早起きのためのアラームがほしいと思っていました。
ただし、子供と一緒の部屋で寝ているのでできれば音を出さずに自分だけが気付けるようなアラームを探していました。
そういう意味でこのトラッカーを付けていると振動で目覚ましがセットできるので用途としてもピッタリでした。
また、目覚ましをかけた時間を含め、その前30分間の中から特に浅い睡眠(レム睡眠)のタイミングで起こしてくれる『スマートアラーム』という機能があり、すぐに二度寝してしまう僕にとってはそちらも非常に魅力的でした。
2020/8時点で対応しているのは『charge4』『Versa 2』『Ionic』の3機種のみであるため、スリムサイズのトラッカーでは唯一対応しているアイテムということになります。
しかし、この機能は実際に使ってみると正直期待ハズレであまり効果は感じられませんでした。
たしかに振動によるアラームはよいのですが肝心のスマートアラームが僕にはイマイチ合いませんでした。
本当に眠りが浅いタイミングで起こされているのか謎で、ぶっちゃけて言うと普通に二度寝してしまいます。
『レム睡眠のタイミングで目覚まし』ということに過度の期待をしていたのかもしれません。
決して誰でも一発で覚醒できるようなものではなく、せいぜい『今までよりも多少スムーズに起きられるかも』位のレベルですね。
睡眠ログ機能
目覚まし機能と合わせて毎日の睡眠ログをしっかりと残してくれる機能もあります。
トラッカーとしてはむしろこちらのほうが重要で、実際にどれだけぐっすりと眠れているのか、眠りの質はどのようなものだったのか、理想値との比較、睡眠中の呼吸の動きなどかなり細かく見ることができます。
個人的には毎日の睡眠ログを見るのが一番楽しいですし、朝の体調とかなりリンクしている気がしています。
確かに睡眠スコアが高い日は目覚めも良いですし、日中頭も冴えてます。反対にスコアが低い日はやはり頭もぼーっとしますね。
面白いのが睡眠時間が長いからと言って必ずしも睡眠スコアが高くなるわけでもないことです。
場合によっては4時間未満しか寝ていないにもかかわらず睡眠スコアが90近くをマークした日もありました。
たしかにその日は朝意外とすんなり起きることができたんですよね。
いわゆるショートスリーパーの人はこんな感じなんでしょうか。
僕の場合は睡眠スコアが低い日が続いているようであれば今日は早めに寝よう、とか最近は割としっかり眠れているので明日はちょっと夜ふかししちゃおう、なんて具合に使っています。
LINEやメールなどスマホアプリ通知機能
charge4にはスマートウォッチならほぼ搭載されているスマホのアプリ機能もついています。
画面のサイズが小さいのであくまでも簡易的なものですが、僕の場合運動時に限らず普段からスマホの通知に気づかないということが多いので、返信できないまでも通知してくれるだけでも非常に便利な機能だとおもっていました。
ですが残念ながらこちらも実際には使えませんでした。
というのも僕のスマホはASUSのzenfone5なのですがなんと未対応だったのです。
公式ページの対応デバイスをみると『Apple iOS 12.2 以上 Android OS 7.0 以降』と記載されていたのでスペック的にはクリアしています。(2020/8現在)
しかし、実は別のページ(しかも↑のページからリンクが貼られていない)にAndroidの対応機種一覧がありそちらにASUSは全く入っていません。
参考 対象機種一覧fitbit結果としてfitbitのアプリ自体はインストールされますしcharge4との同期もうまくいきますが、LINEやメールの通知は機能しませんでした。
正直対応の見込みはなさそうなので諦めています。。。
Spotifyコントローラー
音楽アプリであるSpotifyがスマホにインストールされていればcharge4でコントロールすることも可能みたいです。
いちいちスマホを出さずに手元で操作できるのは結構便利ですね。
ただ、Bluetoothイヤホンがあれば再生、停止、曲飛ばし、音量調整辺りは対応していることが多いので個人的にはそれで十分かなという気もします。
僕はそもそもSpotifyを使っていないので、具体的な使い勝手はわかりません。
Fitbit Pay
Fitbit Payはいわゆる電子決済です。
当初は日本は未対応でしたが、2020/7/7からソニー銀行のVisaデビットカード「Sony Bank WALLET」(提携カードを含む)にのみ対応しました。
ただ、現時点ではどう考えても対象範囲が狭すぎなので今後に期待、という感じですね。
カレンダー同期&アラート機能
スマホのカレンダーと同期することで、その日の予定を通知してくれる機能もあります。
同様にアラートをセットして時間になったら振動でお知らせすることもできます。これは目覚ましと同じものですね。
別に目新しい機能ではありませんが、常に付けているトラッカーでしかも振動で知らせるというのがポイントで、これが中々便利です。
スマホの通知では気づかないことがありますが、トラッカーだと絶対に気付けるため、忘れ防止には非常に有効です。
その他、気になる点、良かった点
最後にちょっと気になった点やよかった点をいくつかあげてみます。
マニュアルは分かりづらいがサポートはよい
マニュアルは正直言って分かりづらいです。
情報があちこちに分散しているのと、そもそも英語からの翻訳があまりよくないので文章が若干変なところがあります。
ネット上には以下に日本語のマニュアルが存在しています。
参考 charge4製品マニュアルfitbitこれ以外にも、スマホアプリから見られる簡易マニュアルもあります。
また、マニュアルとはわからないことを検索するとヘルプが出るサポートページや、ユーザ同士が使い方について教え合うコミュニティ掲示板も用意されています。
参考 ヘルプサポートページfitbit 参考 コミュニティ掲示板fitbitこれらを見れば大抵の不明点は解消されると思いますが、それでもわからない場合は個別で問い合わせも可能です。
参考 問い合わせページfitbit、、、って多すぎでしょ。
はっきり言って複雑でどのように調べればいいのかが非常に分かりづらいですね。。。
ここは改善してほしい点ですね。
ただ、サポートの品質は高いです。
僕もzenfone5でLINEの通知が来ない件について、マニュアルやヘルプをみてもわからなかったので直接問い合わせしてみましたが2日位で回答が来ました。
問い合わせの回答はちゃんと日本人スタッフが対応しているようで、非常に丁寧かつわかりやすかったですよ。
ライフログの振り返りは楽しい
ずっとcharge4をつけっぱなしで生活していると日々の睡眠状態や消費カロリー、運動量や心拍数など様々なデータが蓄積されていきます。
今までは知る由もなかったデータですが、実際にそれらをスマホでチェックできるようになるとこれが意外と楽しい事に気づきます。
特に睡眠状態は今まで全くわからなかったものが可視化されるので非常に有意義に思えますね。
例えば睡眠スコアが高いときは目覚めも良いですし、スコアが低い日が続けばしっかり寝ようという意識付けにもなります。
運動量や消費カロリーについても同様ですね。
ゲームで言うところの自分自身のステータスを数値としてみることができるようになるアイテム、とも言えるかもしれません。
トラッカー本体のタッチパネル操作がやりづらい
charge4のディスプレイは小さいながらもタッチパネル対応です。
基本的な情報の確認だけであればこの画面サイズで十分なのですが、タッチパネルとしての操作はやはり少々やりづらいです。
フリック操作はよいのですがタップ操作の反応がイマイチよくないです。
防水なので風呂でも使用できるのですが、特に手が濡れているときは反応が悪いですね。
目覚ましで起きたときもタップで停止できるのですが、タップしても中々止まらないことが多いです。
横のボタンも反応が若干悪いですね。。。
まとめ
というわけでfitbit charge4の基本的な機能や使い方ついてレビューしてみました。
僕の場合は、期待していた『スマートアラーム』の効果がイマイチだったという点が非常に残念でした。
ただ各種データのトラッキングとしての機能は非常に優れています。
特に睡眠ログに関しては非常に細かく取れるので他社のトラッカーと比較しても頭一つ抜きん出ている印象です。
ライフログトラッカーというのは実際に使ってみないといまいちメリットや効果が分かりづらいアイテムではありますが、続けていくと日々の生活に欠かせないものになります。
スマートウォッチとしての機能については、個人的には僕のスマホが未対応であったりSpotifyやFitbit Payなどが不要であったりとあまり使いこなせていませんが、うまく使えればこれらも非常に便利だと思います。
使い方に慣れるまでがちょっと大変ですが、そこさえクリアできれば長期的に活躍してくれる愛用品になることでしょう。
一言でいうと『噛めば噛むほど味が出るとスルメ的なアイテム』と言えそうですね。
以上、参考になれば幸いです。